2019年07月18日 読了
ニッポン・エアラインのパイロット間宮治郎は、副操縦士となって初めてのフライトに緊張していた。
女性パイロットの中でも“切れ者”として知られる氷室と、有能だけど軽い幸村と共にシャルルドゴール空港までのフライト中、婚約指輪盗難事件が起きる。
キャラクターが解り易く、読みやすい文体。
氷室は推理というほどでもない活躍だけど、観察眼が優れているという感じ。
ラブコメとしては十分楽しめた。
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読書と手芸の記録
2019年07月18日 読了
ニッポン・エアラインのパイロット間宮治郎は、副操縦士となって初めてのフライトに緊張していた。
女性パイロットの中でも“切れ者”として知られる氷室と、有能だけど軽い幸村と共にシャルルドゴール空港までのフライト中、婚約指輪盗難事件が起きる。
キャラクターが解り易く、読みやすい文体。
氷室は推理というほどでもない活躍だけど、観察眼が優れているという感じ。
ラブコメとしては十分楽しめた。
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2019年07月13日 読了
指揮命令違反を繰り返した末、所轄署の警務課に異動になったクロハ。
視線と監視を感じ、居心地の悪い思いをしていたところへ、傷だらけの少女が保護される場面に出くわす。そこから少年の不審死が続き、クロハは独自に調査を始める。
相変わらず全体を通して暗い。そして必要以上にクロハの自責が続くため、鬱々とする。
捜査本部ができる大きな事件と、その裏で扱いかねている曖昧過ぎる事件の間でクロハが動くため、一人で活躍しているように見えるが、特別扱いされているお嬢様的なところが都合よく解決につながっているためか。
暗い雰囲気で覚えてはいるが、これまでのストーリーは少しも記憶に残っていなかった。
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2019年07月09日 読了
グラビアアイドル・立原彩花の死体が、芸能界の実力者であるプロダクションサミットの柳井が持っているプレジャーボートの近くで見つかった。ボートには被害者のサンダル。当然柳井が疑われる中、捜査本部が立ち上がる。
安心の安積班。いくつもある刑事ものシリーズの中で、このメンバーだけは名前が憶えられている。
一つの事件の割にページ数が多いが、会話中心なのでさらりと読める。
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2019年07月05日 読了
これまで落語に縁がなかった亮子が落語家に嫁いできて4年。
夫の師匠が脳血栓の発作で倒れ、半身がマヒしていても頭は健在で、亮子の周りで起こった殺人事件や詐欺事件を介護用文字盤を使ってさらりと解く。
素人から落語界へ入った亮子の目線で語られるため、落語を知らなくてもちゃんと解説してくれていて解り易い。
昔からある話で現代の謎までも解けてしまうのが面白い。
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2019年07月04日 読了
高校生の貫地谷マイは年中体調不良で学校はほとんど行けてない。
そんなマイは病気の間の辛さを少しでも紛らわすために、推理小説で培った知識を使うべく、謎を求めていた。そしてマイの幼馴染みの同級生、山名井ゲンキが学校で起こった謎をマイ伝え、二人で謎解きをする。
病弱で謎解きとくれは「しゃばけ」が思い浮かぶが、こちらは現代。
ネタも恋愛から運動会や図書館など、学校らしいものばかり。
だけどマイの気質がどうにも腹立たしくて、解決してもすんなり喜べない。
モヤモヤした違和感か嫌悪感のせいで、いまいち解決した気分になれないまま残っている。
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2019年06月29日 読了
家でも学校でも学校でも居場所を見つけられずにいる女子高校生の莉世は、学校帰りに奇妙に大きな黒い帽子をかぶった少年・冴島丈と出会う。
彼の一言で莉世は助手となり、山の上の「王国」へ向かう。
山の上には現代の技術を否定した、自称・王様が住む城があり、そこでは中世ヨーロッパを忠実になぞった生活があったという設定。
現実から異世界へは、他の小説などと違って、ただ山を登るだけというのは面白かった。しかしそのせいか、どうも徹底せず、入り込めない。現実の続きだと思うから、狼男や吸血鬼などが白々しく感じてしまった。
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2019年06月26日 読了
「ハマの用心棒」と渾名される神奈川県警みなとみらい署刑事組織対策課暴暴力団対策係係長・諸橋。彼の下に、県警本部長からの要請である殺人事件の捜査に加わることになった。マルBにも関係があるという。
最初の事件から次々と他の事件まで加わって来るため、分厚い本の割に進みが早い。飽きる間もなく次への興味がわくところは、相変わらずクオリティ。
だけど登場人物が覚えられないのも相変わらず。
2時間ドラマにぴったり。
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2019年06月23日 読了
今回シャールの夜食カフェ客は、亡き母の行きたかった学校へ通うJKの希美。
近頃仲良しグループとの付き合いがギクシャクしている。そして迷い込んだ「マカン・マラン」で、強迫観念のようになっていた母の面影から脱出する力を得る。
回を重ねるほど客の心が疲弊していて、シャールは優しく料理を出す。
前作で料理人の省吾と共に世界一のレストランで修行した庸介もまた、「マカン・マラン」に縁を持つ。こうやって色んな繋がりが生まれている様子は、世界が広がる感じがして楽しい。どす黒い負の感情をも隠さずにいられると、浄化も早いのかもしれない。4部作のシリーズは終わったけど、いつか、シャールを見守り、忘れられない言葉や料理を出した人が出てくるといいなぁ。
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2019年06月21日 読了
ドラァグ・クイーンのシャールが夜だけ気まぐれに開くカフェ「マカン・マラン」。
縁があれば開いている時に行ける店。
そこへ今回やって来る人は、味がわからなくなった料理人や、ネットで批判ばかりしてしまうOL、そしてシャールの後輩だったけど、不遇な結婚をしてしまった女性。
シャールの過去が垣間見えた今回。客としてやってくる人たちも今回は今までより深刻な感じがした。じんわり温まる話ばかり。私がこんなに穏やかに人を見れるようになるには、どれだけかかるだろう。
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2019年06月18日 読了
手術を終えて戻ってきた「「マカン・マラン」の主。
そこへはまた、夜な夜な人生に迷った人が訪れる。
ボスの派遣社員に取り込まれ、同意の相槌だけが上手くなった派遣OL。夢を追いながらも負い目を感じていた青年。そして今回はシャールの同級生の柳田の悩みも。
かかわった人たちはやっぱり常連となる。
「マカン・マラン」は知ってしまったら通ってしまいそうだ。
どうなっても否定されないけど自分の決断、ができる覚悟も出そう。
どの話も、流れは解ってしまっているのに見逃せない。
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