さよならの夜食カフェ-マカン・マラン おしまい


2019年06月23日 読了
 今回シャールの夜食カフェ客は、亡き母の行きたかった学校へ通うJKの希美。
近頃仲良しグループとの付き合いがギクシャクしている。そして迷い込んだ「マカン・マラン」で、強迫観念のようになっていた母の面影から脱出する力を得る。

 回を重ねるほど客の心が疲弊していて、シャールは優しく料理を出す。
前作で料理人の省吾と共に世界一のレストランで修行した庸介もまた、「マカン・マラン」に縁を持つ。こうやって色んな繋がりが生まれている様子は、世界が広がる感じがして楽しい。どす黒い負の感情をも隠さずにいられると、浄化も早いのかもしれない。4部作のシリーズは終わったけど、いつか、シャールを見守り、忘れられない言葉や料理を出した人が出てくるといいなぁ。

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