2013年04月06日 読了
第57回江戸川乱歩賞受賞作 。
文化人類学を研究している仲澤大輔のところに、18歳の女子大生・真由が訪ねてくる。
祖父を呪いで殺されたというその真由に頼まれ、真相をさぐるため呪いをかけた呪術師を探し始める。
呪いで人は殺せるか。
最初から引き込まれた。
「呪い」という分野や歴史、各地に残された風習など、興味をそそるものばかり。タイトルにもなっている歌のような念仏も。
最後の決闘シーンといえる部分は少し違和感があったけど、とても楽しかった。
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読書と手芸の記録
2013年04月06日 読了
第57回江戸川乱歩賞受賞作 。
文化人類学を研究している仲澤大輔のところに、18歳の女子大生・真由が訪ねてくる。
祖父を呪いで殺されたというその真由に頼まれ、真相をさぐるため呪いをかけた呪術師を探し始める。
呪いで人は殺せるか。
最初から引き込まれた。
「呪い」という分野や歴史、各地に残された風習など、興味をそそるものばかり。タイトルにもなっている歌のような念仏も。
最後の決闘シーンといえる部分は少し違和感があったけど、とても楽しかった。
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2013年04月03日 読了
幻想怪奇譚。怒ると火を生む女、カメラに写らない友人、石を崇拝する島。
いくつかの、現実のそばにある摩訶不思議な物語。
シリーズだったようだけど、これだけ読んでも面白い。
不思議な火を発する女が印象深くて、彼女の言葉にいつもにやりとした。
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2013年04月02日 読了
事件や事故の後片付けをする掃除の会社でバイトをしている桃子。
現場に残された強い想いに触れると、おかしな体質が出てくる。
突然焼きそばだけを大量に食べるようになったり、手のひらが異常にくすぐったくなったり。
どうにかしないとおかしくなってしまう。元に戻るにはその事件・事故に隠れている真実を探るしかない。
おかしな体質のために毎回困ったことになる桃子を、周りの面々はあきれたりからかったりしながらも助けてくれる。
仕事の合間にあちこち出入りできるこの仕事はうってつけ。
モップガール2巻目。
辛口の語り口は「インディゴの夜」シリーズよりも軽め。
そのためちょっとものたりないと思ってしまう。
もっと事件の現場や背景の様子の印象が強く欲しかった。
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2013年03月31日 読了
第十回小学館文庫小説賞受賞作。
信州の病院で働く栗原は、何日も家に帰れなかったり、なかなか寝る時間もとれなかったりと、多忙な日々を送っていた。
そんな時、大学病院に来ないかという誘いを受ける。
悩みながらも癌患者や酒飲み達の治療をしていた。
ライトノベル。読みやすいし、キャラクターは個性的だし辛いことはあるけど悲惨な事はない。
でも、なぜこれがベストセラー??
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2013年03月30日 読了
かつて一大遊郭が栄えていたその島は、今では本土からないものとして扱われていた。
そこでは今でも遊郭があり、本土からは、逃げてきたものや遊郭への客しか来ない。
捨て子の白亜とスケキヨは、いずれ売られるために育てられた。
互いのみを信用して生きてきた二人が、ばらばらに売られ、それでも信じて会いたいと思う傍ら、会うのを恐れている。
異世界の、さらに夢の中で起こっている出来事のよう。
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2013年03月28日 読了
人と違った見かけのせいで、家にこもり、誰とも会わずに過ごしてきた鈴木誠は、ある日1人の女性と出会う。
人と接することを避けてきた誠の人生にふと現れたその女性に心を奪われた誠が贈った、人生をかけた愛。
人とのコミュニケーションを知らない誠がしたことは、悪質なストーカー行為となった。
最後まで薄気味の悪い話で、しかもインタビュー形式のために視点が次々と代わり、同じ事を複数の人物が語るためぐどい。
最後は鮮やかというよりも、なんとでもなるような落ち。
だらだらと長かった割にはつまらなかった。
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2013年03月26日 読了
江戸、囲碁の家元に生まれ、将軍の御前で碁を指す2代目算哲は、お役目を退屈だと感じていた。
そんな折、算術も得意だという算哲の噂を聞いてある”命”が下る。
映画を見てからの原作だったのだが、さすがに映画のそれぞれのシーンにまつわる出来事に深みがあって、読み始めたら止まらなかった。
算術はちっともわからないし、天文はもっとわからないけど、清々しい気持ちで終われる。
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2013年03月24日 読了
皆塵堂2巻目。
生きる気力を無くした男が、丑の刻参りをする女の幽霊を見たため自分もやろうと思い立ち、皆塵堂で藁人形と五寸釘を買い求める。
曰く付きの品が集まる道具屋に、次に居候することになるのはその男。
前巻で書かれていた、猫が苦手で水が嫌い、そのうえ幽霊が見える太一郎ももちろん登場し、皆でそろってにぎやかに幽霊たちと対峙する。
今回も無事男は身を立て直すことができ、猫に振り回される太一郎がいい感じに和ませてくれる。
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2013年03月23日 読了
実家の道具屋を継ぐことになり、あちこち修行に出ていた太一郎は、最後の修業先に向かう。
そこは、どうみてもガラクタだらけの小汚い道具屋だった。
幽霊が見えるというおかしな体質を持つ太一郎が、曰くありげな品々を扱う道具屋で働くことになる。何となく嫌な感じがする、という物たちに振り回されながらも、幽霊を否定する太一郎。
あやかし指南の左門シリーズのほうがおもしろい。
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2013年03月21日 読了
霊感でも超能力でもなく、ましてや不思議ちゃんでもない。
「不思議体質」をもつ女の子・君枝。
どうしてもたどり着けない教室があったり、いきなり空を飛べたり、誰にも理解してもらえないことばかり起こる。
しかもかなり迷惑なその体質を理解してくれたのはただ1人、幼馴染の陸だけだった。
1人の少女の成長に合わせて起こる、ひと時の不思議。
荒唐無稽でやりすぎなくらいの出来事は、まるで絵本のよう。
でも最後は、こうゆうのもアリかなと思えてしまう。
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