2012年10月08日 読了
厳しいシノギを稼ぐため、新たな仕事に手を出した揚句、ピンハネした男が殺される。
そのからくりを調べるために、ヤクザの使いっ走りの元准教授・鏑木が、色々と頼まれごとをする。
久しぶりの五条瑛。
ヤクザがどうなったって構いはしないのだが、仲間のために奔走するうち、ヤクザと堅気との狭間に生きる鏑木が掴む何重にも被さった真実。頭の中を整理するのに何度もページを戻りながら読んだため、とても満足した。
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読書と手芸の記録
2012年10月08日 読了
厳しいシノギを稼ぐため、新たな仕事に手を出した揚句、ピンハネした男が殺される。
そのからくりを調べるために、ヤクザの使いっ走りの元准教授・鏑木が、色々と頼まれごとをする。
久しぶりの五条瑛。
ヤクザがどうなったって構いはしないのだが、仲間のために奔走するうち、ヤクザと堅気との狭間に生きる鏑木が掴む何重にも被さった真実。頭の中を整理するのに何度もページを戻りながら読んだため、とても満足した。
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2012年10月04日 読了
喫茶店でバイト中の慎一。
中学の時の担任教師だった夏姫に偶然出会い、惹かれていく。
夏姫の古い友人に嫉妬したり、過去が気になったり、辛い過去を知ってしまって戸惑ったり。。。
純愛モノの少女小説として読めば面白い。
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2012年09月30日 読了
父の死後、ホテル・カルナヴァルを継ぎ、妹と共に毎日忙しくしている紫麻。
そのホテルで出会い、結婚する二人に式に呼ばれた紫麻が、披露宴で出逢った茅野という男にひそかに恋をする。
ホテルにやってくるいろんな客との出来事と共に、茅野との上手くいかない恋を静かに描く。
ネガティブな内容ばかりでさして動きも起こらず、非常につまらない。
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2012年09月30日 読了
和食器とコーヒー豆の店「小蔵屋」を営むお草さんの店は、無料で出すコーヒーを目当てにご近所さんが集う。
そこで耳にする不穏な話が気になり、そのあたりの様子をうかがいに毎日あたりを散歩する。やがて見えてくる虐待。
数えで76歳のおばあちゃんが話す一言一言が、何かしら心に響く。
これまでの人生でどれほどのことがあったのかと思うほど辛い言葉もあるけど、力のこもったセリフなので苦しくはない。
自分もお草さんの年になったとき、こんな年の取り方をしていればいいなぁと思う。
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2012年09月26日 読了
この夏は、「暑い夏に働くなんてバカのすることだよ」という父と二人、山荘で過ごすことにした。
仕事を辞めて暇になり、妻ともうまくいってない。父も3度目の結婚が危ういらしい。
ゆるくゆるく語られる。
いろんなしんどい気持ちを抱えているのに、夏の間の山荘にいる間だけは、なんとなく流れていく。
お互い名前を呼ばないままなんとなく一緒にいる、ゆっくりした親子の関係も、ジャージの楽な雰囲気と似通っている。
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2012年09月26日 読了
友人の結婚式で隣に座っていた男・栗本健太。市役所に勤めるOLの藤井五月は、スピーチで思わず彼と言い合ってしまう。
古風な考えの栗本に反発し、何かにつけケンカをする五月だが、なぜか付き合いが続いていく。
関西を舞台にしているため、知っている地名やふとした方言がとても懐かしい。
相手の考えがどうしても納得できずケンカばかりなのに、人となりには惹かれてしまう不思議な関係がおもしろかった。
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2012年09月22日 読了
黒猫に誘われ、バレエを見に来た付き人。
その舞台で、ハプニングが起こる。
5年前にはその演目で死者も出ており、それは黒猫も関わっていたと知らされる。
奇妙な謎と向き合うときは、常に黒猫がいた。今までは。
今回は付き人が一人で走り抜ける。
もどかしい二人の様子がほほえましくて、黒猫の講義もなんだか愛しく思えてくる。
これ程くっきりと思い描ける登場人物なのに、二人とも名前が出てきていないことが不思議。
楽しみにしていた2巻目なのに、もう最終講義なんて寂しい。
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2012年09月21日 読了
主人公の克則は、懲役刑を受けた。
そこで不思議な提案をされる。
「懲役刑」と「消失刑」、どちらを選びますか?
消失刑とは、周りから認知されず、話すことも書くことも触れることもできない。まさに周りから存在が消される刑である。
試験的な刑であるため、こちらを選ぶと刑期が短縮もされるとあって、克則は消失刑を選ぶ。
そしてもうすぐ刑が満期になるという頃、とあるきっかけで刑を執行・監視している首のリングが壊れた!
そこから始まる孤独な生活。
面白い刑である。
いずれ実際にこれに近いシステムができるかもしれない。
最後は全てを明らかにせず終わっているため、ますます想像が膨らむ。
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2012年09月20日 読了
気になる存在だった非常勤の先生。
なぜ、火事に巻き込まれて死んでしまった父の事を知っているの?
確かめたくて家まで追いかけて行ったら、そこで丁寧だけど強引な男たちに捕まり、連れて行かれてしまう主人公。
ある意味、少女が憧れる非日常。
母と二人暮らしだったのに、突然大金持ちの権力者の血縁だと言われたり、途絶えてしまった巫女の直系と言われたり、地味だった憧れの先生が実はちょっとワイルドで命がけで助けに来てくれたり。。。
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2012年09月19日 読了
練りに練ったこの完全犯罪の最終局面で、慎重に密室を作っていたら、黒猫がそこに入り込んだ。
これでは密室じゃなくなってしまう!
気が弱くてひきこもるのが好きな名探偵の推理、2冊目。
短編なので緻密というほどではないけど、キャラクターの濃さでうまくまとめている。
探偵がやけに暗い性格のわりにコミカルで、フッと力が抜ける。
同じようにコミカルでキャラが濃くて短編で探偵の「謎解きはディナーの~」より何倍もおもしろい。
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