2012年06月12日 読了
スパイを養成するD機関の新作。
創設者の結城中佐の人となりを暴こうとする外国人が現れる。
今回は、実際のスパイ活動よりも結城中佐の過去を探るためにやってきた外国人の動きが中心。
しかし、これまでのような清々しいほどの裏切りはないため、物足りない。
逆に「ケルベロス」は、珍しくスパイの方が利用されてしまい、こちらは結城中佐も苦笑いしそうでおもしろかった。
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読書と編み物の記録
2012年06月12日 読了
スパイを養成するD機関の新作。
創設者の結城中佐の人となりを暴こうとする外国人が現れる。
今回は、実際のスパイ活動よりも結城中佐の過去を探るためにやってきた外国人の動きが中心。
しかし、これまでのような清々しいほどの裏切りはないため、物足りない。
逆に「ケルベロス」は、珍しくスパイの方が利用されてしまい、こちらは結城中佐も苦笑いしそうでおもしろかった。
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2012年06月10日 読了
シリーズ第6弾。
大統領選挙に出馬する、このところ人気の若き議員が、協会で謎の光に包まれ死をとげる。
彼は5日前、存在すら認められていない屋敷での降霊会に参加していたことがわかっている。
平賀とロベルト、さらにFBIのビル捜査官と共に調査に向かう。
今回はオカルトや奇跡というより科学。
油断していると専門的な話になっていて一言も読み逃せない。
さらに、これまで一番の謎と興味だったジュリア司祭よりも、もっと気になる関係が出て来てしまった。
純粋な奇跡調査を心待ちにしているけど、人間関係も面白くなってきた。
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2012年06月05日 読了
小さい売り場だけど、好きな化粧品を売る仕事。
そんな主人公が毎日座るショッピングモールのカウンターから生まれる、普通の日々の、少し嬉しかったり辛かったりする出来事を柔らかく書いている。
最後はゆっくりハッピーエンドで、主人公の周りの人の心を少しだけ溶かして終わる。
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2012年06月03日 読了
考古学者の妻と、弟子の一人が殺された。
その現場には、ペトログリフが一つ、壁に刻まれていた。
考古学についての考察はおもしろかったけど、この人の刑事モノはとても軽い。
同じ分野を舞台にした話でも、昔のような長編が読みたい。
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2012年06月03日 読了
古い原稿には、40年前の殺人事件についての詳細が、作者なりの推理で書かれていた。
目の前で起こった事件のことを、執念ともいえるほどの情熱で書き続け、真犯人をも書き付けられた原稿だが、響季姉妹はどこか違和感を感じていた。
構成がつかみにくく、読みにくい。
推理小説らしく最後に逆転はあるものの、鮮やかと言うほどではない。姉妹いらなかったのでは。
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2012年05月31日 読了
結婚したい。子供が欲しい。それよりまずは恋をしたい。
何を望んでいたのかも曖昧になるくらい悩む。そんな女たちのいろんな感情が全部出てきた感じ。
女4人、それぞれの願いと幸せのために今週も合コンへ行く。
それぞれの焦りや不安や悩みは、少し年齢や立場が違えば全く理解できないものだろう。
おもしろくないと感じた人は幸せだ。
あてどない不安に、読んでいくととても辛くなる。
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2012年05月28日 読了
相談しやすい体質なのか、いつの間にか人の話を聞くことになりやすい柏木は、「聴き屋」として学内で少しだけ名が知れていた。
人の話を聞くうちに、推理好きの友人と共にあちこちに巻き込まれ、頼られる。
人が何人も殺されるほどの事件が起こるのに、ゆるくてさらりと笑わせる。
コミカルな登場人物のおかげでちっとも怖くないうえに、あっという間に読めるので気持ちがいい。
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2012年05月26日 読了
義足のダンサー桐生志摩子が、アンデルセンの童話「赤い靴」を連想される姿で殺されていた。
彼女の義肢を作った『仲井義肢製作所』の義肢装具士・香坂徹は、彼女の夫から相談を受け、調べ始める。
装具士、義肢ユーザー、その家族たちの生活や思い、そして義肢そのものの意義。
失った体の機能を補完するために義肢を使う人がほとんどだけど、中には「ありのままの自分」になりたくて体の一部を切り取りたい人もいるという。
探偵役の鴇のスマートな推理が面白く、シリーズ化しそうな予感。
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2012年05月22日 読了
高齢者が3割を超え、その社会保障費で国が崩壊するほどになった日本で、70歳になったら日本国籍を持つ者は死ななければならなくなった。
衝撃的な法案。しかしある意味魅力的。
内容は、それぞれの世代の身勝手さが強調された普通の家族の話。
全て丸くおさまった例としてはいいかもしれない。
こんな法案ができるほど、むやみに生きながらえさせられる社会は、嫌だなぁ。
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2012年05月17日 読了
たとえ相手がヤクザでも、ハッタリかましてかすめとる。
妙な女と組んで仕事を始めたばっかりに、実入りも多いが苦労も多い。
あっさり読める短編集。
仲間として協力しながらも、あっさり裏切るところは峰不二子のようだが、どうもあまり好感が持てない。
要領よく立ち回るだけの詐欺師。
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