警視庁いきもの係の須藤と薄は、今回も人間以外の生き物を守る。
薄の長期休暇中に依頼された事案先に行ってみると、薄がタカと生活していた。
そして薄には、殺人の容疑がかかっていた。
薄のちぐはぐな言動に振り回され、今回もちっとも話が進まないやり取りが面白い。
かみ合わない会話にもすっかり慣れた須藤のかわし方もほほえましい。
登場する生き物は動物だけではなく魚も植物もと広く、それらの生態も書かれていているため興味も沸いてくる。
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読書と手芸の記録
警視庁いきもの係の須藤と薄は、今回も人間以外の生き物を守る。
薄の長期休暇中に依頼された事案先に行ってみると、薄がタカと生活していた。
そして薄には、殺人の容疑がかかっていた。
薄のちぐはぐな言動に振り回され、今回もちっとも話が進まないやり取りが面白い。
かみ合わない会話にもすっかり慣れた須藤のかわし方もほほえましい。
登場する生き物は動物だけではなく魚も植物もと広く、それらの生態も書かれていているため興味も沸いてくる。
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2016年02月05日 読了
警部補の須藤は、怪我から復帰してから追いやられた部署で、総務部動植物管理係の薄(うすき)巡査と共に動物が関係する現場へと向かう。
被害者の飼っていたペットだったり、容疑者が預かっていた動物なんかの様子を見るうち、薄がヒラメキ、事件を解決する。
普段の薄のすっとんきょうな行動からは想像できないキレのよさで真相を見抜くギャップがおもしろい。
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2019年10月16日 読了
倒れてから、残業を月20時間以内とする会社の規定が新たにできた。
そんな中、管理職に昇進した結衣は、新人教育を任されていたが、個性的すぎる新人たちに手を焼いていた。
そして今回も、ブラックな契約を強いるクライアントに頭を悩ませる。
今度は取引先がブラック。鳥肌の立つような内情を知るたび背筋が凍り、こんな敵と戦うことが企業戦士かと恐ろしくなる。
そして今回も、はっきりした目論見もないまま啖呵を切る結衣。
采配はちょっと厳しいものだったが、かえってスッキリした。
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2019年10月12日 読了
絶対に残業しないと決めている主人公・結衣。
入社試験の面接でも堂々とそう言い放った結衣は、1日の仕事をしっかり定時で終わらせ、近くの中華料理屋でビールを飲むのを楽しみとしていた。
そこへ、極端に安い値段で仕事を引き受け、メンバーの無理で仕事をこなしてきた上司が現れる。
ドラマを見てから読んだため、人物が彼らで思い浮かぶ。
仕事内容以外に心労が多い職場は想像するだけで胃が痛くなり、対処法すら思い浮かばない。
極端な人物ばかりだが、そんな考えを持つに至った理由も解り易いため、ただ嫌悪するということにはならない。
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2019年09月13日 読了
野党・民衛党から出馬し、初当選した芹沢小町は、現役キャバ嬢であることを売りに、シングルマザーの惨状を少しでも変えようと、いつくかの政策を出す。
しかし野党であるため、その法案を通すには不可能に近かった。
政治の話と聞いて、全く興味がわかないまま読み進めていたが、実際に身近なシングルマザーの様子を見聞きしていたりしたため、全く想像外の出来事ではなかった。強かで負けず嫌い、あきらめが悪く信念は貫くという主人公の目論見が、最後までわからなかった。
私には政治や謀略はムリだとわかった。
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2019年09月10日 読了
渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊の高丸。相棒の梅原が怪我をし、臨時の相棒を迎えた高丸は、相手が白髪交じりの年配であることにがっかりする。
しかし、その相棒・縞長の驚くべき実力を知り、高丸は次第に縞長を認め始める。
毎回運よく指名手配犯を見つけたりと、都合の良い面もあるが、安心の刑事モノ。そしてほのぼのする。事件が起こる割に柔らかい雰囲気なのは縞長のおかげだろう。
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2019年09月04日 読了
法務官僚の神谷が、“キンモクセイ”という謎の言葉を残して殺された。
警察庁警備局の隼瀬たちは、直ちに24時間体制の専任チームを作ることになった。
しかし、次の日には、警視庁は捜査本部を縮小、公安部も手を引いた。
おかしな事態に隼瀬は、独自に調べを進めることにする。
公務員だがエリートたちの、政治的な駆け引きが行われる事件。
調査を進める隼瀬には、やがて上からの手が回り、身の危険が襲ってくるという、政治的だけど現実的な危機。
政治の話に興味はもてなかったけど、スリルは大きい。
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2019年08月10日 読了
友人のFBI捜査官ビルから結婚式の司祭を頼まれた平賀とロベルトは、アメリカへと向かう。その頃、ビルと偽装婚約中の工作員エリザベートは、世界的大スター・ゾーイと出会うが、翌日、巨大水槽の中で揺蕩うゾーイの遺体を発見してしまう。
今回は奇跡調査ではなく、二人のプライベートな旅行のはずだった。しかしそこで出会った不可解な死が、二人を巻き込んで大がかりな事件へと繋がっていく。奇跡ではないけど不思議なことが次々と起こり、まるで他の惑星での出来事のよう。ジュリアも久しぶりに登場する。蘊蓄もたっぷり。ちょっと飽きてきた奇跡調査だったけど、今回は新鮮な驚きがあった。長編で刺激も危機もたくさんで、映画を見たよう。
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2019年07月18日 読了
ニッポン・エアラインのパイロット間宮治郎は、副操縦士となって初めてのフライトに緊張していた。
女性パイロットの中でも“切れ者”として知られる氷室と、有能だけど軽い幸村と共にシャルルドゴール空港までのフライト中、婚約指輪盗難事件が起きる。
キャラクターが解り易く、読みやすい文体。
氷室は推理というほどでもない活躍だけど、観察眼が優れているという感じ。
ラブコメとしては十分楽しめた。
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2019年07月09日 読了
グラビアアイドル・立原彩花の死体が、芸能界の実力者であるプロダクションサミットの柳井が持っているプレジャーボートの近くで見つかった。ボートには被害者のサンダル。当然柳井が疑われる中、捜査本部が立ち上がる。
安心の安積班。いくつもある刑事ものシリーズの中で、このメンバーだけは名前が憶えられている。
一つの事件の割にページ数が多いが、会話中心なのでさらりと読める。
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