2019年04月25日 読了
付喪神達がさらわれた。どうやら世直しをもくろむ他の付喪神のところにいるらしい。よその家の付喪神と出会ったことから、200年前の江戸へタイムスリプした彼らが見た景色とは。
商家の付喪神達が、江戸で流行っている興行の親分と出会う。
自らを悪の親分という久徳屋の主が面白いキャラクター。
いい年のおとなで、店の主で悪人顔なのに、付喪神が大好きで、武家の天井裏に潜んだりと奇天烈。彼のおかげで楽しくなりそうだと思えるが、付喪神の登場人物が多すぎてややこしい。
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読書と編み物の記録
2019年04月25日 読了
付喪神達がさらわれた。どうやら世直しをもくろむ他の付喪神のところにいるらしい。よその家の付喪神と出会ったことから、200年前の江戸へタイムスリプした彼らが見た景色とは。
商家の付喪神達が、江戸で流行っている興行の親分と出会う。
自らを悪の親分という久徳屋の主が面白いキャラクター。
いい年のおとなで、店の主で悪人顔なのに、付喪神が大好きで、武家の天井裏に潜んだりと奇天烈。彼のおかげで楽しくなりそうだと思えるが、付喪神の登場人物が多すぎてややこしい。
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2019年04月13日 読了
被害者の共通点もなく、殺害方法もバラバラ。
一見関連のない殺人事件だと思われているが、ただ一つ、悪魔の象徴である逆さ五芒星が刻印されていることだけが共通点だった。
特殊犯罪捜査室と名付けられた3人だけの部署で、天海は「悪魔」と名付けられた殺人犯を追う。
いくつもあるシリーズのように、簡単に読めてどれも印象に残らないようなラノベとは違う雰囲気。それでも登場人物の一人はやはり特殊な能力があった。ただ、他と違ってどこまでも都合の良いものとは違っていて、ジワリと追いつめられる恐怖が感じられた。
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2019年04月09日 読了
警察を退官し、女子大の教授となった小早川は、そこで継続操作のゼミを担当する。
文化祭が近づくころ、ミスコン反対の中心人物とされる高樹晶が何者かに襲われ怪我をする。
小早川は、犯人と決め付けられ、警察の尋問を受けることとなる。
今までは警察側として、被疑者を追い詰めていた小早川が、逆の立場になった様子が詳しく書かれている。小早川を犯人にしようとする小滝の執拗さが不可解なほど。
それでもゼミ生たちのおかげで意外なところから犯人がわかり、ここまで引っ張ったのにあっけないと感じるほどだった。
これまでの刑事モノとは一風変わっていて面白い。
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2019年04月06日 読了
動物が好きな私。妻はそれを知って愛らしい小動物をいくつも飼うようになった。しかしいつしか私は衝動を抑えられなくなり、やがて妻にまで暴力を振るうようになった。
言わずと知れた「黒猫」。何度か読んだはずなのにいつも最後までそれを忘れていて、結末まで読んでは、あぁそうだったと思いだす。
タイトルの2作品と、「早すぎた埋葬」しか印象に残らない。
160年も昔に罹れた物語でも、今なお新鮮に読めるのはすごい。
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2019年03月19日 読了
大規模な希少動植物密売ルートの捜査中、マリアと漣は不動産王ヒュー・サンドフォードが関係していることを掴む。
サンドフォート所有のタワーに乗り込んだマリアは、そこで爆発事故に巻き込まれてしまう。
シリーズ1作目がとても印象深かったため、2作目の記憶がない。
それらに登場したジェリーフィッシュや青いバラも登場するのに、バラの印象がないのが残念だった。
今回も予想を裏切られるが、グラスバードがアルビノだったとか遺伝子操作で特殊な外見だったとかの、もうちょっと「特別」な感じがほしかった。
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2019年03月14日 読了
シリーズ完結となる本作。
娼夫として7年が過ぎ、リョウはこれからの事を考え始めていた。
女性の複雑さにはまだ追いつかないと思いながら、これまでの印象的な客たちの話をいくつか。
様々な趣向の客たちの心を見つけてきたリョウだが、初めて自分の家族を作る決心もする。
娼夫の話だけど、内容はとても精神的。
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2019年03月12日 読了
後宮の奥には、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。
普通の妃とは違い、夜伽はせず、対価と引き換えに望みをかなえるという。
ある夜、帝である高峻が烏妃の下へ訪れ、翡翠の耳飾りに憑いた鬼の正体を知りたいと言う。
幼くして連れてこられ、誰からも顧みられず、侍女もおらず、ただ一人の碑女だけを使うその妃。
その少女は例にもれず孤独で、不思議な話し方で、人を寄せ付けない。
『図書館の魔女』に似た雰囲気。
それぞれの背景もそれ相応に過酷で、意外性はないが期待通りの世界に入り込める。
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2019年03月09日 読了
刑事だった神西明は、9年前に相棒を殺され、怒りの余り5人を殺して逃げた。
すでに戸籍では死んだことになっている神西に、かつての上司から「女麻薬取締官が潜入捜査をする人物を探している」と言われて、協力することに。
薬物の売人に信用され、やがて元締めにたどり着いた頃、予想外の裏切りに合う。
結論はありふれたものだったが、そこまでは引き込まれる。
ただ、気にかけるべき人物は他に幾人かいるにもかかわらず、不思議な物言いをしていた伊佐のことは曖昧なままだったのが、気になってしょうがない。
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2019年02月28日 読了
私鉄と銀行のシステムが次々にダウンした。次いで殺人事件まで起こる。
それぞれは違う管轄だが、大森署署長の竜崎はどこか落ち着かない。
筋を通せと横やりが入りつつも、気になったことは管轄など気にしない竜崎は、調べを続ける。
勘が働いたか、竜崎の嗅覚は最初から二つを繋げるそぶりがあった。
原理原則を重んじ、顔を立てるとか建前とかを無駄だと考えて行動する竜崎に、周りは少しずつ感化されていく。
今回は降格人事の禊や終わるという噂で動揺しつつも、いつも通りの淡々とした展開できちんと解決させる。
このシリーズは珍しく、前作をあまり覚えていないままでも楽しめる。
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2019年02月25日 読了
春、帝の寵愛を受けた梨壺の更衣が出産のため実家に戻ってきていた。
今にも生まれようという時、宗孝は不思議な怪異を体験する。
その後生まれたのは皇女。機嫌をよくした弘徽殿の女御から、皇子から引き離そうと十二の姉に縁談を持ちこむ。
春爛漫の綺麗な表紙に心が躍る。
美しい話の裏には暗躍する人もいて、なにやら気持ちも上向いた宗孝の隣では息苦しい世界を覗いた中将がいる。
初草も、宗孝も、彼の姉たちも、それぞれに幸せを呼び込んでいる季節に一人だけ、辛い思い出に苦しみ、そしてこれからの苦悩を受け止める覚悟をした中将との対比がくっきり。
今までのように、ただ気の置けない友と外歩きを楽しめる雰囲気ではなくなってきた。
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