標的(上)


 気持ちのいい朝、ベントンとの休暇旅行へと出かける日、ケイは裏庭の塀の上に並べられた1セント硬貨を見つける。
そして少し前に届いていた不審なツイート。かすかな違和感と共に休暇は返上となり、さらに自宅近くで銃撃事件が起こっていた。

 もっとも起こってほしくないタイミングで起こり、呼び出されたケイが関わることになったのは、時間をかけて練られた計画への参加だった。
うすら寒い犯人の行動は今までもたくさんあって、神経質ともいえるほど用心していたにもかかわらず、不気味な攻撃を受けてしまう様子は、自宅にいても気が休まることがない。
今度も関連と思われる銃撃事件がいくつか出てきたせいで恐怖が増す。
でも前回うんざりしたベントンのボヤキは減っているのでほっとした。

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