2011年12月18日 読了
身を切られるような痛みすら欲しいと思ってしまう、タイトルのイメージそのままの、恋。
今に満足していても、仕掛けられた罠がすぐそこに見えても、恋に落ちただけで全てを捨てる理由になる。
今回の生贄は、地位も家庭もある、ごく普通の役人。
今までのメンバーがせわしなく登場する。
亮司の影が薄くなってきた。
サーシャは相変わらず、ほとんど出番はないくせに存在感は大きい。
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読書と手芸の記録
2011年12月18日 読了
身を切られるような痛みすら欲しいと思ってしまう、タイトルのイメージそのままの、恋。
今に満足していても、仕掛けられた罠がすぐそこに見えても、恋に落ちただけで全てを捨てる理由になる。
今回の生贄は、地位も家庭もある、ごく普通の役人。
今までのメンバーがせわしなく登場する。
亮司の影が薄くなってきた。
サーシャは相変わらず、ほとんど出番はないくせに存在感は大きい。
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2011年12月12日 読了
鳩が奪った新しい薬。
そのせいで、鳩はどこからも追われる身となっていた。
ハトを探せと命ぜられた少年と、その少年の家で暮らす家出少女が、お互いを思いながらもやはり闇を振りほどけない。
毎回、決して戻れない坂を下る若者に注目して進む物語。
サーシャが企む革命と、すみれの望む未来が、どうつながるのかがとても楽しみだ。
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2011年12月03日 読了
元新聞記者が、葉山との待ち合わせに動物園を指定した。
彼の話を聞くために、葉山は色々な動物の檻を見つめる。
アニマル・スターと呼ばれた人物は、いずれスパイになりそうな人物を様々な国に紹介していた。そして彼が野に放った者の中から、いつしか大物が育っていた。
小さな仕事の積みね、繋ぎあわされた短編。葉山の勘が冴える。
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2011年11月27日 読了
リストラ請負会社で働く真介。
今回もターゲットたちに円満な離職を進める。
今回は泣かせる設定が多かった?
特に「みんなの力」は珍しい展開のため、ありきたりであり得ない結末になった。
真介の目線でいろんな仕事を見つめるので面白いが、考え込むことも多い。
相変わらず彼女の前での真介のロクデナシぶりはカッコ悪い。
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2011年11月26日 読了
専業主夫となった八駒敬典のところに、つま先の折れたフランス人形が持ち込まれる。
折れたつま先の洞からにじみ出るような秘密を、敬典は「電源のいらない検索サイト」と呼ばれるほどの知識で解き明かす。
聞きなじみのない言い回しが多く、なにやら専門的な話が出る。
それでも堅苦しくなならい語り口でいろんな物のウンチクが分かる。
軽い謎解き話だが、話の進め方はやはり少し強引な気がする。『天才たちの値段』と同様。
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2011年11月23日 読了
八丁堀にある小さなリサーチ会社で働く内田偲は、単調で穏やかな毎日を堪能していた。
しかしいつからか、街で小さな犯罪が増え始める。
鉱物シリーズ番外編と言いつつも、彼らはほとんど出てこないのですっかり別物と言ってもいい。
大きな研究のためにいろんな種をまいた天才の、迷惑な実験。
最初は女を見れば誘っていた偲だが、最初からとても好印象だった。
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2011年11月22日 読了
16年前の大事故。3国がそれぞれの理由で隠した事実を、誰かが暴こうとしている。
おなじみの面々が違った角度で見れておもしろい。
鉱物シリーズを読んでいるとさらに深みが増すだろう。
隠された秘密は、まだ明らかに出来ないらしいことも。
間を開けずに続きを読みたくなるシリーズ。
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2011年11月20日 読了
その日海岸に流れ着いた物は、ただの漂流物ではない、国家機密の破片だった。
「真の情報収集とは、無自覚な人間から、罪悪感を伴わずに最高の情報を引き出す行為をいうのだ。」祖国のために人生のほとんどを日本で暮らすことを決めた情報屋が言うコトバは、軽薄で重い。
韓国日報の記者の顔を持つ洪が、相棒パクと動くいくつかの話。
人物関係図が他シリーズと重なり、頭の中で年表を作りながら読む。潔い男たちが魅力的。
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2011年11月14日 読了
ずっと離れて暮らしていた父が亡くなり、東京近郊にある大きな屋敷をうけついだ真希。そこには小さなコミュニティFMがあり、真希はボランティアMCとしてそこで仕事をすることになった。
土地の名士の末裔としてやってきた真希には、わずらわしい問題が次々と巻き起こる。
真希が最後に自分を顧みる所では、しらじらしいほどの模範回答で白けた。
しかしそれ以外はすらすら読めて、ラジオをゆっくり聞く時間がほしいなぁと思った。
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2011年11月09日 読了
妖たちが騒ぐ。お気に入りのお菓子を求めて。
今回はレシピがついた短編集。
おなじみのキャラに相変わらずのんきな若だんな。
特別事件が起きなくても、なんとなく安心できるから時々読みたくなるシリーズ。
でも今回は少し違う雰囲気があった。
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