2011年07月10日 読了
歴史研究家だった祖父が残した皮の手帳。
そこには、不思議な暗号とも思えるものが綴られてあった。
怪しげな研究者だと思っていた祖父の残した手帳に導かれるように、勝一はある一族と出会う。
それは古の楽園に住んでいた人たち。
だんだん話が大きくなってゆき、振り回される。
突拍子もない話だけど、歴史や宗教を突き詰めた末に辿りつく、新しい世界の物語。
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読書と手芸の記録
2011年07月10日 読了
歴史研究家だった祖父が残した皮の手帳。
そこには、不思議な暗号とも思えるものが綴られてあった。
怪しげな研究者だと思っていた祖父の残した手帳に導かれるように、勝一はある一族と出会う。
それは古の楽園に住んでいた人たち。
だんだん話が大きくなってゆき、振り回される。
突拍子もない話だけど、歴史や宗教を突き詰めた末に辿りつく、新しい世界の物語。
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2011年07月09日 読了
動画サイトに投稿された殺人映像。
窒息、撲殺、首つり。
殺害方法を変えた動画が次々とUPされる。
これは本物の殺人なのか。
クロハが追う。
前作と同じように、常に緊張感がある。
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2011年06月27日 読了
バチカンへ持ち込まれる『奇跡』を調査する二人。
今度は『腐敗しない死体』。
科学的な面は平賀が、古書を紐解きその暗号を解くのはロベルトが、それぞれ受け持つ。
キリスト教徒でも何でもないけど、すっと入りこめる。
今回は黒魔術なんかも出てきて少し重苦しい空気があった。
それでも二人は頼もしい活躍を見せた。
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2011年06月21日 読了
旅をする僕僕たちの前に、美しい王が現れる。理想の国を築いたと言うその王は、僕僕を妻にと望む。
僕僕と王弁の距離が初めて遠くなり、道を違えることになるかもしれない出来事。
仙人には長い過去がある。
その思い出を知る者はほとんどいない。
初めて僕僕が思い出に引きずられる。
仙人でさえも足を止める過去と、最後まで王に振り回された一行。
今までと違った余韻が残る。
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2011年06月14日 読了
渋谷と新宿の駅前の交番近くで起こった通り魔事件は、コピーと言っていいほどよく似ていた。警視庁捜査一課・碓氷弘一は、その一致性に着目した心理捜査官・藤森紗英を相棒として捜査を始める。
警察官の目の前で起こって現行犯逮捕されたはずの事件に、犯人の印象や、事件の記憶のすり替えでうまく煙に巻く犯人。警察庁から派遣された若い心理捜査官の活躍を、相棒となった主人公の目から語る。
主人公のつぶやきが特徴のこの人の作品のなかでは、少し甘い作りだったように思う。
心理捜査官があまりにも幼く、人物としての魅力がほとんど感じられなかった。
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2011年06月01日 読了
世界最小の独立国・バチカン。
そこには、日々世界中から持ち込まれる「奇跡」の申告を調査し、認めるかどうかを判断する機関があった。
ある日「処女妊娠」の申告を受け、調査に向かった平賀とロベルト。そこで見た総て。。。
少々ラノベの空気が漂うが、いろんな要素が加わってだんだん面白くなってくる。
二人がスカッと名探偵を演じる部分はなかったが、静かに頼もしい上司が万事治めてくれるという感じ。
その分ちょっと物足りなかったけれど、満足感はそれなりにあった。
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2011年05月29日 読了
第12回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
レンタルの冷凍倉庫から、棚に整然と並んだ14体の集団自殺体が見つかった。
機動捜査隊の刑事であるクロハは、その捜査に加わるが。。。
人物の名前がカタカナで表記されているため、イメージとして区別しづらかったが、事件の内容に次第に興味が沸く。
最初から最後まで雨の景色が浮かび、今の季節にピッタリだった。
続きもあるらしい。
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2011年05月19日 読了
父が亡くなり、大学進学をあきらめた西島京志に、
経営しているホテルを手伝うことを条件に父の知人が費用を出してくれることになった。
そこは小さなビジネスホテルだが、なぜか近隣の駆け込み寺となっていた。
それらを解決すべく、姿を現さないオーナーから西島京志に指令が飛ぶ。
ただの弱気な田舎者かと思ったら、きっちり冷静に周りをまとめる西島京志。
ガサツだけどなんだか可愛い雰囲気のある話。
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2011年05月12日 読了
チャールズ・ダーウィン。進化論。ビーグル号。
その功績は大きい。
そしてそのダーウィンが、探偵をしている。
ただの冒険史かと思っていたら、まずダーウィンの人柄に興味が沸いた。
その後不思議な事件へとつながるのだが、私には探偵役に落ち付いてしまったダーウィンが何だか物足りなかった。
ワトソン役といえる画家のアール氏による回顧録風に書かれているため、ダーウィンの存在がより身近に感じた。
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2011年05月07日 読了
儲ける気のあまりないコンビニ店長と、店にやってくる人たちのお話。
何か大きな出来事を経験し、その喧騒が過ぎたあとの静かな時間を描く様子は「珈琲屋の人々」に通じるところがある。
それぞれの話は切なかったり力があったりでおもしろい。
しかし、体の繋がりに関する女性の意見の描写がやたらと下品で違和感がある。
極論過ぎて、作者はこんな考えを持っているのかと思うとあまり近づきたくはない。
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