2011年11月04日 読了
人的情報収集活動をしている葉山は、ある日話を聞いた「対象者」から『北朝鮮に動きがある』という情報を得る。
また別の場所では、脱走した米兵が惨殺されている事件を調べる者がいた。
調査を進める葉山は、「プラチナ・ビーズ」という言葉にたどり着き・・・。
スパイ機関であるアメリカの「会社」に勤める葉山の、次第に大胆になる動きが頼もしい。
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読書と手芸の記録
2011年11月04日 読了
人的情報収集活動をしている葉山は、ある日話を聞いた「対象者」から『北朝鮮に動きがある』という情報を得る。
また別の場所では、脱走した米兵が惨殺されている事件を調べる者がいた。
調査を進める葉山は、「プラチナ・ビーズ」という言葉にたどり着き・・・。
スパイ機関であるアメリカの「会社」に勤める葉山の、次第に大胆になる動きが頼もしい。
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2011年10月21日 読了
『水滸伝』時代の中国が舞台。
人が拷問されたり簡単に殺されたりするが、その割には軽快で暗くならない。
様々な達人たちがカッコイイので夢中になれる。
そういえば私は『水滸伝』を読んでない。
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2011年10月16日 読了
一党独裁のこの国は、売春宿さえ国営である。
一見満ち足りた暮らしやすいこの国にも反政府組織はあり、首都警察の番匠少尉は、彼らと対峙する。
アジアの島国を痛烈に皮肉った設定で、思い当たるところもたくさんある。
暗くて重い雰囲気が、頭脳派の番匠の生き様を表しているよう。
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2011年10月07日 読了
デパートで働く46歳の椿山課長は、死んだ。
あの世へ行くための手続きのため、まるで役所のようなところで講習を受け、罪を暴かれる。
死んでしまったのはしょうがない。でも心残りが多すぎる。
そう主張して現世に戻してもらった課長。
同時に現世に来た3人は、それぞれ自分の居場所へ戻り、自分のやるべきことをする。
それが望む結果になるかも、それぞれ。
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2011年10月02日 読了
東京中央銀行営業第二部次長の半沢は、バブルの頃に入行した。
一筋縄ではいかない取引先の担当を押しつけられて頭を抱える半沢や、出向先でいびられて精神崩壊の兆しを見せる近藤、そして渡真利と、同期が力を集める。
銀行から融資した金の不信な流れ、上からの圧力、不正。
そんな負の事実が少しづつ繋がっていき、やがて弾ける。
男たちの人生と信条をかけた勝負。
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2011年09月16日 読了
ロシアの血をひいている子爵・麻倉清彬は、親友の身元保証人として、カフェーに呼び出された。
そこには、見た事もない男の死体があった。
皇族や華族の存在意義を問う共産主義が脈動を強めていた昭和初期。
清彬と、華族でありながらあえて軍人になった友人・嘉人、そして嘉人の美しい妹と。
3人の若者の生きる意味と、かなわぬ恋が絡まる。
ジョーカー・ゲームほどではなかったが、狡猾でミステリアスな雰囲気は充分楽しめる。
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2011年09月08日 読了
家に帰ると猫がいた。
あぁ、そうかこれは妻だ。
不思議なくらい自然に受け入れてしまう主人公。
彼は特殊な郷の出身だった。
豪快で頼もしい友と猫になった妻。
勤めである事を為す日々がやんわりと語られている。
説明が少ないため、読んでいくうちに少しずつ自然に判るのを待つ。
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2011年08月25日 読了
カメラを持って公園をめぐる。
家族の写真を撮っていた圭司は、ある日「妻を尾行して写真を撮ってほしい」という依頼をうけてしまう。
天気のいい日は必ず幼い子供を連れて公園へ行くその女性。
レンズ越しに圭司が見つめる景色は、穏やか。
大きな出来事はないけど、普通で大事な人との交流が描かれている。
映画も見てみようかな。
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2011年08月21日 読了
聖アントニウスの生まれ変わりと言われるアントニウス司祭の聖人認定の可否をめぐり、二人はルノア共和国を訪れる。
水の上を歩き、病を癒し、死人を蘇らせる。
そんなアントニウスの行いを見た二人は、ついに奇跡を認める。
奇跡としか言いようのない現象を、どう覆すのかが毎回楽しみになってきていた。
しかし今回はあまり納得のいくものではなかった。
少しも科学的な検証が出来ず、ただ都合良く終わらせた後半ががっかりさせられる。
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2011年08月11日 読了
インターセックス(男女どちらでもない性器官をもっている人たち)。
稀な存在とはいえ、ある確率で偶然生まれてくる彼らは、ほとんどの者は周りには秘め、人知れず苦しんできた。
そんな医療を何とかしようと奮闘する翔子は、贅沢な施設と高度な医療を誇るサンビーチ病院に転勤する。
翔子を美化しすぎなうえ、半分までは何事も起こらずだらだらと進む。
そして後半はやっと動き出したと思ったら、あっけなくありふれた結末で終わる。
テーマはおもしろいけど、ただ長いだけ。
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