2011年11月26日 読了
専業主夫となった八駒敬典のところに、つま先の折れたフランス人形が持ち込まれる。
折れたつま先の洞からにじみ出るような秘密を、敬典は「電源のいらない検索サイト」と呼ばれるほどの知識で解き明かす。
聞きなじみのない言い回しが多く、なにやら専門的な話が出る。
それでも堅苦しくなならい語り口でいろんな物のウンチクが分かる。
軽い謎解き話だが、話の進め方はやはり少し強引な気がする。『天才たちの値段』と同様。
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読書と手芸の記録
2011年11月26日 読了
専業主夫となった八駒敬典のところに、つま先の折れたフランス人形が持ち込まれる。
折れたつま先の洞からにじみ出るような秘密を、敬典は「電源のいらない検索サイト」と呼ばれるほどの知識で解き明かす。
聞きなじみのない言い回しが多く、なにやら専門的な話が出る。
それでも堅苦しくなならい語り口でいろんな物のウンチクが分かる。
軽い謎解き話だが、話の進め方はやはり少し強引な気がする。『天才たちの値段』と同様。
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2011年11月23日 読了
八丁堀にある小さなリサーチ会社で働く内田偲は、単調で穏やかな毎日を堪能していた。
しかしいつからか、街で小さな犯罪が増え始める。
鉱物シリーズ番外編と言いつつも、彼らはほとんど出てこないのですっかり別物と言ってもいい。
大きな研究のためにいろんな種をまいた天才の、迷惑な実験。
最初は女を見れば誘っていた偲だが、最初からとても好印象だった。
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2011年11月22日 読了
16年前の大事故。3国がそれぞれの理由で隠した事実を、誰かが暴こうとしている。
おなじみの面々が違った角度で見れておもしろい。
鉱物シリーズを読んでいるとさらに深みが増すだろう。
隠された秘密は、まだ明らかに出来ないらしいことも。
間を開けずに続きを読みたくなるシリーズ。
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2011年11月20日 読了
その日海岸に流れ着いた物は、ただの漂流物ではない、国家機密の破片だった。
「真の情報収集とは、無自覚な人間から、罪悪感を伴わずに最高の情報を引き出す行為をいうのだ。」祖国のために人生のほとんどを日本で暮らすことを決めた情報屋が言うコトバは、軽薄で重い。
韓国日報の記者の顔を持つ洪が、相棒パクと動くいくつかの話。
人物関係図が他シリーズと重なり、頭の中で年表を作りながら読む。潔い男たちが魅力的。
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2011年11月14日 読了
ずっと離れて暮らしていた父が亡くなり、東京近郊にある大きな屋敷をうけついだ真希。そこには小さなコミュニティFMがあり、真希はボランティアMCとしてそこで仕事をすることになった。
土地の名士の末裔としてやってきた真希には、わずらわしい問題が次々と巻き起こる。
真希が最後に自分を顧みる所では、しらじらしいほどの模範回答で白けた。
しかしそれ以外はすらすら読めて、ラジオをゆっくり聞く時間がほしいなぁと思った。
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2011年11月09日 読了
妖たちが騒ぐ。お気に入りのお菓子を求めて。
今回はレシピがついた短編集。
おなじみのキャラに相変わらずのんきな若だんな。
特別事件が起きなくても、なんとなく安心できるから時々読みたくなるシリーズ。
でも今回は少し違う雰囲気があった。
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2011年11月04日 読了
人的情報収集活動をしている葉山は、ある日話を聞いた「対象者」から『北朝鮮に動きがある』という情報を得る。
また別の場所では、脱走した米兵が惨殺されている事件を調べる者がいた。
調査を進める葉山は、「プラチナ・ビーズ」という言葉にたどり着き・・・。
スパイ機関であるアメリカの「会社」に勤める葉山の、次第に大胆になる動きが頼もしい。
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2011年10月21日 読了
『水滸伝』時代の中国が舞台。
人が拷問されたり簡単に殺されたりするが、その割には軽快で暗くならない。
様々な達人たちがカッコイイので夢中になれる。
そういえば私は『水滸伝』を読んでない。
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2011年10月16日 読了
一党独裁のこの国は、売春宿さえ国営である。
一見満ち足りた暮らしやすいこの国にも反政府組織はあり、首都警察の番匠少尉は、彼らと対峙する。
アジアの島国を痛烈に皮肉った設定で、思い当たるところもたくさんある。
暗くて重い雰囲気が、頭脳派の番匠の生き様を表しているよう。
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2011年10月07日 読了
デパートで働く46歳の椿山課長は、死んだ。
あの世へ行くための手続きのため、まるで役所のようなところで講習を受け、罪を暴かれる。
死んでしまったのはしょうがない。でも心残りが多すぎる。
そう主張して現世に戻してもらった課長。
同時に現世に来た3人は、それぞれ自分の居場所へ戻り、自分のやるべきことをする。
それが望む結果になるかも、それぞれ。
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