2012年01月29日 読了
巨大都市が消費する膨大なエネルギーを賄う「特殊物質」。
それを扱う者達の間では、不気味な噂が囁かれていた。
その「特殊物質」は、危険ではあるが金になる。
それを狙う者達も様々だった。
近未来の東京を舞台にしたサスペンス。
賛否分かれるような感じ。
迫力もあるし勢力図も面白いけど、少し物足りない。
五条作品は長編のほうが力がある。
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読書と手芸の記録
2012年01月29日 読了
巨大都市が消費する膨大なエネルギーを賄う「特殊物質」。
それを扱う者達の間では、不気味な噂が囁かれていた。
その「特殊物質」は、危険ではあるが金になる。
それを狙う者達も様々だった。
近未来の東京を舞台にしたサスペンス。
賛否分かれるような感じ。
迫力もあるし勢力図も面白いけど、少し物足りない。
五条作品は長編のほうが力がある。
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2012年01月21日 読了
一目の少ない地方の田園地帯で、細切れになった人間の肉片や骨が発見される。
製薬会社の研究員だったその死体の捜査をするうち、近頃都会で問題になっている「ヒート」と呼ばれる麻薬との関係が浮き上がってきた。
前半とクライマックスでは、違った物語かと思うほどスピード感が違う。事件を追う埼玉県警の槇畑刑事の性格までも変わってしまったかのようで、ゾクッとするほど怖い。
そのせいか、読後感はなんだか痛みが大きい。
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2012年01月09日 読了
退職勧告書を渡された真島は、迷った挙句に退職届を提出すると、営業本部長に呼ばれた。
そこから、聞いたこともない部署に勧誘されてしまう。
「被取締役新入社員」を読んで以来、次はどんなものが出てくるのかとずっと楽しみにしていた。
今度もかなり突拍子もない発想かと期待したが、前半は少々薄口。
しかし最後はいい方向へ導いてほっこりと終わる。
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2011年12月27日 読了
日本人と、多国籍と言われるグループとの戦いが、あちこちで始まってしまった。
ただ血の流れる景色が見たいと殺しまくる少年を中心に。
いくつかの謎は解け、団結するものと裏切るものがはっきり見えてくる。
かつて種をまいた者たちの世代から、第2、第3の世代へと移り、それが芽吹いた頃、第4の世代を身ごもる母達が現れた。
第4の世代が生まれる頃には、決着はついているのだろうか。
このストーリーを覚えているうちに最終巻が出てほしい。
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2011年12月24日 読了
多国籍と言われる外国人と、純潔の血を尊ぶ日本人達の間で起こった小さな火種は、やがて爆発を招くだろう。
不法滞在を厳しく取り締まろうとする法案が出され、それに揺さぶられた人たちが増加する。
複雑になる人間関係。
60年も前にまいた種が、やっと一つ、咲こうとしている。
様々な信念が入り乱れる中、戦前の中国で種をまいた3人の男たちのなかの、トラが語った言葉にとても心を打たれた。
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2011年12月23日 読了
日本人の純潔を何よりも大事に思う武道家と、一つの国の伝統だけにこだわらず、異国に渡りそれぞれに進化した物の美しさを愛でる骨董屋。
二つの思想が少しずつ数を増やし、やがて政治に絡みつく。
古い自費出版の本から、戦後日本で大きな力を手に入れた三者を辿るうち、鳩やサーシャの過去も少しずつ語られていく。
美しい人形のようだったサーシャが、やっと人間らしい姿を見せてくれるようになって、なんだかとてもうれしい。
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2011年12月18日 読了
身を切られるような痛みすら欲しいと思ってしまう、タイトルのイメージそのままの、恋。
今に満足していても、仕掛けられた罠がすぐそこに見えても、恋に落ちただけで全てを捨てる理由になる。
今回の生贄は、地位も家庭もある、ごく普通の役人。
今までのメンバーがせわしなく登場する。
亮司の影が薄くなってきた。
サーシャは相変わらず、ほとんど出番はないくせに存在感は大きい。
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2011年12月12日 読了
鳩が奪った新しい薬。
そのせいで、鳩はどこからも追われる身となっていた。
ハトを探せと命ぜられた少年と、その少年の家で暮らす家出少女が、お互いを思いながらもやはり闇を振りほどけない。
毎回、決して戻れない坂を下る若者に注目して進む物語。
サーシャが企む革命と、すみれの望む未来が、どうつながるのかがとても楽しみだ。
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2011年12月03日 読了
元新聞記者が、葉山との待ち合わせに動物園を指定した。
彼の話を聞くために、葉山は色々な動物の檻を見つめる。
アニマル・スターと呼ばれた人物は、いずれスパイになりそうな人物を様々な国に紹介していた。そして彼が野に放った者の中から、いつしか大物が育っていた。
小さな仕事の積みね、繋ぎあわされた短編。葉山の勘が冴える。
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2011年11月27日 読了
リストラ請負会社で働く真介。
今回もターゲットたちに円満な離職を進める。
今回は泣かせる設定が多かった?
特に「みんなの力」は珍しい展開のため、ありきたりであり得ない結末になった。
真介の目線でいろんな仕事を見つめるので面白いが、考え込むことも多い。
相変わらず彼女の前での真介のロクデナシぶりはカッコ悪い。
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