2011年03月10日 読了
出版社の営業・井辻智紀。
書店周りの仕事で出逢う、書店員や他の出版社の営業達との交流の話。
小さな書店の経営の危機の影にある愛や、新作のなぞなぞ、受賞の裏工作疑惑など、少しづつ深刻で少しほのぼの。
この人はやっぱり本屋の話。
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読書と手芸の記録
2011年03月10日 読了
出版社の営業・井辻智紀。
書店周りの仕事で出逢う、書店員や他の出版社の営業達との交流の話。
小さな書店の経営の危機の影にある愛や、新作のなぞなぞ、受賞の裏工作疑惑など、少しづつ深刻で少しほのぼの。
この人はやっぱり本屋の話。
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2011年02月05日 読了
刑務所から戻ってきたばかりの井堀は、でかい泥棒の仕事にまきこまれる。やくざに弱みを握られた刑事の山岡や、ストーカーなどが入り混じってこじれ、ドカンとはじける結末。
主人公の性格の単純さが、ややこしい問題を軽く見せている。
でも本人が楽観的な分、こちらが心配する羽目になる感じで、読むうちに疲れてきた。
この人の他の作品とは少し違ったイメージ。
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2011年01月24日 読了
隠蔽捜査シリーズ番外編。
警察シリーズが多い作者のため、もうどれを読んでどれを読んでないのかわからなくなってくる。
それでなくても主人公・伊丹と、同期の竜崎の関係は、安積班シリーズの安積と速水のやり取りとかぶる。
つぶやきがメインで、狭い視野のなかでスポットライト一つの中で進むような語り口も。
それでも、主人公・伊丹の悩む過程が少しもカッコつけてないために、じめっとした空気がなくて読後感も良い。
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2011年01月08日 読了
19歳のオレと39歳のユリ。
ちゃんと向かい合っているのにどこかすれ違っているような恋。
映画化もされて、ずいぶん話題になったけれど、内容はあっさりと通り過ぎる。
確かに切ない話だけれど、これ程目を引くタイトルをつけたのはなぜだろう。
読書というより、友達の話を聞いているという感じで読める本。
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2011年01月03日 読了
15年に渡る長い熱意。
恋人を殺された男の長い日々は、何があろうと揺るがない。
15年前のわずかな期間に関わった者たち。
それらが時々視点を変え、名前を変え、混乱させながら導く。
人間関係がややこしくて、わかりにくい所もあるうえに終始暗いテンポで進むため、途中気が重くなる。
最後はやはりと思わせる結末のためなんとか胸のつかえがとれるといった感じ。
もう少し展望がある結末だとよかったなぁ。
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2010年12月18日 読了
なかなか次の派遣先が決まらない怜奈。
アパートの更新料が払えないかもしれないくらいお金がなくなった。ある日、同級生の姉に誘われキャバ嬢になることにした。
根暗でネガティブ思考、目立たなくて自分を好きになれない怜奈が、つなぎのはずだったキャバクラの仕事に次第に誇りを持っていく。
思考の流れに多少違和感を持つところもあるが、素直に生きているという様子がよくわかる。
それでも店長に対する気持ちを描いた部分は全体を台無しにしていた。
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2010年12月04日 読了
≪全ての雑誌は誰かのバイブル≫
聖書は世界最大のベストセラーである。その聖書を超える雑誌を創刊する。
大言壮語なプロジェクトのために、世にあふれる奇蹟を集め、その中からキリストになり得る人物を探しだし、その軌跡を出版する。
様々に集められたプロジェクトメンバーの一員である主人公は、文字通り命をかけた取材に走り回る。
この文体、前も出会った気がする。そう思って調べると「RANK」の人だった。
特殊な世界観はとても壮大で、品のない登場人物も同じくらい豪快。
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2010年11月30日 読了
あたし、大西葵13歳。中2。
この1年で、二人殺した。
なぜ今まで読んでなかったのか不思議でしょうがない。
それほど名の知れた作品。
でも私は元ネタと言われている『女には向かない職業』も読んでない。
さらに一番気になっていたのは『スパルタの狐』のクダリ。
それを見たいがためだけに今更だけど手に取った本だった。
内容はライトノベル並みに軽くて楽。やっぱり元ネタが読みたいなぁ。
でもって『スパルタの狐』の話ももっと知りたい。
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2010年11月07日 読了
旅行会社の企画課にいた遠藤は、閑職といわれる成田空港支所に飛ばされてきた。出世コースから外れたと思ってむくれる遠藤。
空港の仕事、本社との連携、カウンターの女の子たち。トラブルごとにわかってくること。
大きな事件はないから、突飛だったり奇抜だったりする解決法も出てこないけど、日々の仕事ってこんなんだよなーって思ってうんざりできるくらいに面白い。
そして「あぽやん」・・・。
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2010年10月27日 読了
ある大企業の研究員・木島が、社長と間違われて誘拐される。
連れて行かれた山中の古い家の中で芽生える一体感。
事件であり、重い罪なのだが、どこか浮遊感が漂う。
中頃で出てくる誘拐犯と木島との一時の癒し「ファイアー・フライ」が、さらに幻想的な余韻を残す。
最終的に行きつくところは妥当といえるのかもしれないが、すっきりと気持ちの整理ができたのは主人公の木島だけ。
読んでいるこちらはどこか納得いかなかった。
読者が男性ならまた違った感想があるのかもしれない。
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