2011年05月29日 読了
第12回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
レンタルの冷凍倉庫から、棚に整然と並んだ14体の集団自殺体が見つかった。
機動捜査隊の刑事であるクロハは、その捜査に加わるが。。。
人物の名前がカタカナで表記されているため、イメージとして区別しづらかったが、事件の内容に次第に興味が沸く。
最初から最後まで雨の景色が浮かび、今の季節にピッタリだった。
続きもあるらしい。
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読書と手芸の記録
2011年05月29日 読了
第12回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
レンタルの冷凍倉庫から、棚に整然と並んだ14体の集団自殺体が見つかった。
機動捜査隊の刑事であるクロハは、その捜査に加わるが。。。
人物の名前がカタカナで表記されているため、イメージとして区別しづらかったが、事件の内容に次第に興味が沸く。
最初から最後まで雨の景色が浮かび、今の季節にピッタリだった。
続きもあるらしい。
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2011年05月19日 読了
父が亡くなり、大学進学をあきらめた西島京志に、
経営しているホテルを手伝うことを条件に父の知人が費用を出してくれることになった。
そこは小さなビジネスホテルだが、なぜか近隣の駆け込み寺となっていた。
それらを解決すべく、姿を現さないオーナーから西島京志に指令が飛ぶ。
ただの弱気な田舎者かと思ったら、きっちり冷静に周りをまとめる西島京志。
ガサツだけどなんだか可愛い雰囲気のある話。
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2011年05月12日 読了
チャールズ・ダーウィン。進化論。ビーグル号。
その功績は大きい。
そしてそのダーウィンが、探偵をしている。
ただの冒険史かと思っていたら、まずダーウィンの人柄に興味が沸いた。
その後不思議な事件へとつながるのだが、私には探偵役に落ち付いてしまったダーウィンが何だか物足りなかった。
ワトソン役といえる画家のアール氏による回顧録風に書かれているため、ダーウィンの存在がより身近に感じた。
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2011年05月07日 読了
儲ける気のあまりないコンビニ店長と、店にやってくる人たちのお話。
何か大きな出来事を経験し、その喧騒が過ぎたあとの静かな時間を描く様子は「珈琲屋の人々」に通じるところがある。
それぞれの話は切なかったり力があったりでおもしろい。
しかし、体の繋がりに関する女性の意見の描写がやたらと下品で違和感がある。
極論過ぎて、作者はこんな考えを持っているのかと思うとあまり近づきたくはない。
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2011年05月02日 読了
事情により仕事を辞め、引きこもり気味だった主人公が調査事務所を立ち上げた。仕事内容はただ一つ「犬探し」。
そのはずだったのに、舞い込んだ依頼は人探しと古文書解読。
押しかけ部下となったハンペーとそれぞれ勝手に調査していたはずが、いずれ交差しやがて事件に。
やる気のない主人公とやたら軽いハンペー。
少しずつ深刻味を増していく調査。
うっかり浅瀬から足を踏み外したような深みへのはまり方が楽しかった。
タイトルが、そのまま主人公の性格っぽい。
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2011年04月30日 読了
人ごみの中、和弓に射抜かれ死んだ男。
たまたま目撃したために巻き込まれる少女漫画家とその編集者。
「田舎の刑事」シリーズと同じように、サドの編集者とヘナチョコの漫画家先生のやりとりが楽しい。
キャラがよく生きているので、少しづつ謎が解けていくのはそれなりに爽快で、最後は意外な人物が犯人、とそれなりに定石。
だが、最後の意外性がいまいち後味がよくなかった。
そのせいで続きがありそうな余韻も興味が半減する。
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2011年04月24日 読了
せっかくなった医者を辞め、インターポールに就職が決まった主人公が、研修で日本に帰ってきた。
その時出会う、初恋の女の子。
しかしその子は、死んだはずだった。。。
全ては後遺症のように、みんなの中に残っている事件。
読むほどに、「このストーリー、知っている気がする」と感じていた。初めてなはずなのに。
調べてみるとドラマになっていた。もしかしてそれを観たのかもしれない。全く記憶にないけれど。
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2011年04月06日 読了
朝起きたら、幼馴染とタイムトリップしていた。
大人の記憶を持ったまま、小学5年生に。
その日から、寝て起きたら2006年と1968年をいったりきたり。
何十年も心に引っかかっていた出来事、出来るならやり直したい。
今(1968年)が今(2006年)と繋がっているならば。。。
過去を変えた分起こる歪。それを覚悟で起こす変化。
突飛な設定も作者らしいやり方で穏やかな暖かさへとつなげる。
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2011年03月16日 読了
高校に入ってすぐ声をかけてきた孝子は、「未来から来た」と言う。人生をやり直しに来た孝子と共に過ごす、1年間の出来事。
だらりと長い。変わりたいと願う孝子に引きずられる。前回(1度目)と違ったことをすると、様々なことが変わっていくという。
あの頃に戻ってやり直したいと思うことはあるけれど、でもそれも成功するとは限らない。
結局、ここで頑張るしかないという話。
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2011年03月13日 読了
僕たちが通う中高一貫教育の「赤星中学校・高校」は、文化部と運動部で戦いが続いていた。
古参の先生たちの対立により、様々なことで対立している学校で、唯一中立の立場にある放送部に入部した良平とケンちゃん。
学内に平和をもたらすために、「ピースメーカー」としていろんなことを計画していく。
ほんわか学園ストーリー。
地味な雰囲気の二人だけど、ちょっと大胆なことをしでかして周りを変える。優しい気持ちになれる。
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