2013年07月26日 読了
祖父母から受け継いだ人形堂を、すったもんだのあげくやっと取り戻した澪。
しかし今度は天才肌の冨永がスランプに陥ってしまった。
穏やかに流れる時間を、人形たちとともに眺める。
修復に持ち込まれた人形たちと、職人たち。
優しい気持ちになれる。
冨永の決心が頼もしい。
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読書と編み物の記録
2013年本文作成
2013年07月26日 読了
祖父母から受け継いだ人形堂を、すったもんだのあげくやっと取り戻した澪。
しかし今度は天才肌の冨永がスランプに陥ってしまった。
穏やかに流れる時間を、人形たちとともに眺める。
修復に持ち込まれた人形たちと、職人たち。
優しい気持ちになれる。
冨永の決心が頼もしい。
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2013年07月24日 読了
ふとしたきっかけで知り合った地元の有名人と飲み仲間になった<俺>。
ところがある日、そいつが殺されてしまった。
友人を殺した奴を突き止めようと、探偵はあちこちに罠を撒く。
引っかかってきたのは振り込め詐欺グループ。
さらに廃棄物業者までひろがり、またも<俺>は死にそうな目に合う。
桐原や相田とはもうすっかりうちとけ、高田よりも登場が多い。
年をとっても相変わらずな探偵。
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2013年07月20日 読了
江戸の町名主の跡取り息子麻之助が、幼馴染の悪友二人とともにもめ事を解決するシリーズ。
麻之助の妻が懐妊し、浮かれる麻之助の喜びが微笑ましい。
ふとしたことから気づく真相に、名主の跡取りらしい解決法を見出す。
最後はなんともいえない悲しい出来事が起こる。
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2013年07月16日 読了
天草四郎の復活を願う寅たち。
“聖遺物”を取り返す戦いを続ける彼らの前に“でうすの生まれ変わり”を称する少年が現れる。
その力で仲間と共に敵を滅ぼそうとする少年に、寅はおかしな感覚にとらわれていた。
キリシタンの戦い。
同じようなファンタジーなのに、僕僕シリーズとは大きな違い。
こちらはなぜか白けた雰囲気がまとわりつき、熱中できないシリーズ。
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2013年07月13日 読了
不思議なめぐり合わせで、学校の図書室で働くことになった詩織。
急に辞めてしまった前任者が置いて行った引き継ぎノートには、とても丁寧で優しい記録が残っていた。
ちょっと不思議な力を持つ詩織が、だんだん司書という仕事にやりがいを持っていく。
本や、そこに残された思いの謎を解きながら。
ところどころは面白いけど、全体としては内容が薄くて簡単すぎ。
少しの苦労も問題もないなんて、それこそキリギリス的でいいのかもしれないけど、あまりにも都合がよすぎた。
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2013年07月10日 読了
退官した刑事の種谷から突然連絡があった。
絶対にクロなんだけど証拠が一つもない。しかも容疑者はおそらくヘンタイだ。
種谷は、「その容疑者と親友になれ」と言う。容疑者がボロを出すよう誘導しろというのだ。
今回、<俺>はいままでになく不愉快な人物と友達にならなければならなくなり、生涯最低の冬を過ごすはめになる。
その容疑者は、知れば知るほど気持ちが悪くなり、薄ら寒い。
そのうえ思い当たる人がいそうで、さらに不愉快になりながら読み進める。
でも止められない。最後は、やはり<俺>も年をとったなぁと思う。
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2013年07月07日 読了
カップルの小さな争いにおせっかいをしたばっかりに、腹を刺されてしまった<俺>。
訴えるつもりはないが、何事もないまま終われると思われても困る。
そんないきさつで刺した少年を探すうちに、とんでもなく大きな陰謀へと巻き込まれていく。
きっかけと言えるかどうかもあやふやなくらい小さな出来事から、大きなことへと繋がるが、最後の大事がホントに最後にさらりと出てきてあっさり終わってしまう。
ススキノシリーズの中で、今回の<俺>の仕事は違った終わり方をしている。
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2013年07月05日 読了
自衛隊3部作の一つ。
世界が塩にまみれ、人間も塩となって崩れ落ちる。塩害が着々と広まる東京で、生き残った男と少女。
単行本では読んでいたけど、こちらが元の受賞作品で、しかも少し設定が違っていると聞いて読んでみた。
こちらはラノベのせいか、やたら甘い。
しかも、ところどころに入っている絵がだいなしにしている。
第10回電撃ゲーム小説大賞・大賞受賞作。
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2013年07月02日 読了
平安時代。姉が12人もいる平凡な貴族の宗孝。
ある日仲間たちと肝試しをしていたら、変人とウワサされる中将と出会う。
怪異が好きで、鬼が出たと聞けばどこにでも足を運ぶ中将に見込まれ(?)、あちこち連れまわされる宗孝。
でもそれらはすべて人間の仕業とわかりがっかりする中将だが、宗孝は心穏やかではない。
平安の世で起こる優美で甘やかな物語。
読みやすく、怪異が起こってもホラー要素はないし、晴れ晴れとした気持ちで終われた。
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2013年06月26日 読了
ちんぴらとやりあって怪我をした<俺>が入院した病院で、若いころ一緒に暮らした年上の女性と再開した。
懐かしさで胸がいっぱいの<俺>に彼女は、1通の封書を託す。
前作からだいぶん時が流れ、<俺>は45歳になっている。
急に進んだ時間に驚いたが、気性は相変わらず。
今回は藪をつつき過ぎて怪我をしたといった感じで、わけがわからないままあらゆる知人に助けを求める羽目になっている。
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