不可能担当の御殿場倒理と、不可解担当の片無氷雨。
二人の探偵が得意分野をうまく集めて探偵をしている二人。
今度の依頼は、大きな穴の開いた密室殺人だった。
一風変わった依頼人よりもさらに変わった二人の掛け合いが楽しい。
大学のゼミで一緒だった4人組の残りは、一人は刑事に、一人は軽犯罪の知恵を売っているという点も風変り。
この関係が始まった事件を最後に解決し、関係に変化が起こるかと思いきや、4人は何もなかったかのようにあいさつを交わす。
居心地の良いままを望む4人は、読んでいても居心地がいい。