失踪したままのフィールディングを疑う証拠が次々と出てくる。そのうえ検死の結果の不可解な面の解明も進まない。
スカーペッタは、部下の行動に動揺し、これまでの自分を振り返り攻め続ける。
やがて、ルーシーが見つけた小型のロボットと被害者の部屋にあった試作品のロボットとの関係を突き止めることで、事件はしだいに政治的な意味合いも浮上してきた。
長年の部下だったフィールディングが、時々精神的に追い詰められている様子がありながらもこれまで大きな不安にはなってなかったはずなのに、今回は踏みとどまれなかった。
仲間の身内がサイコパス的な要素を持っていたのはマリーノに続き2例目。
それにいつのまにかケイの呼び名も一人称に戻っている。
内容も、突然また検死を重視しはじめ、人物像も何もかも、ブレが大きい。
科学的な技術としては面白い要素がたくさん盛り込まれていることと、事件の解決がなされていることでとりあえず納得。