2015年07月20日 読了
山に登る理由は人それぞれ。
結婚を迷う者、仲間との違和感、仲がいいとは言えない姉妹など、同じ山に居合わせた者の、なかなか言葉にできない思いが、少しづつ時間をずらし、主人公をずらして語られる。
また同じテイストのイヤミス系かと思って嫌厭していたが、これはむしろ人の内面を見直す話。
ここまでいろんな立場の、いろんな考えの人たちを書き分け、悩みや嫉妬などの暗い部分も多いのに、読後感はすっきりしている。
山へと誘う話ではないため、山を知らなくても楽しめた。
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読書と編み物の記録