2013年12月15日 読了
幕府の施設の小石川御薬園で、植物の管理をし、薬草を育てている水上草介。
どうも人より鈍いらしく、何をするにも一呼吸遅れているが、植物に関してはかなりの知識を持つ。
剣術道場に通う千歳や薬園の仲間と共に、薬園やその周りで起こる揉め事をやんわり解決する。
穏やかでのんびり屋というか、のんきな草介。
それでも植物を観察している目は確かで、その目で人や揉め事も見定める。
出てくる花や植物のことも詳しく書いてあり、ちょっとした博士になった気分。
すべてが優しさで終わり、読み終えた後にほっとする。
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