退職クロスロード


 年度末の3月31日、清掃員として派遣先の大手の総合メーカー・万屋カンザキ本社ビルで大忙しの日を迎えていた守田。
部署移動や退職などで大量に出されるゴミの回収に追われていた守田は、この日で定年を迎え、会社を去る窓際部長の佐和山義男から朝食に誘われる。
そして佐和山に、「あなたは命の恩人だ」と告げられ驚く。
堂やら5年前に、自殺しようとしていた佐和山を知らず知らずのうちに救っていたらしい。
バブル期入社の剛腕営業マンと、就職氷河期の挫折の末派遣社員となった守田との、立場も年も全然違う二人。
そこから万屋カンザキの過去の闇が掘り出されていき、やがて社内の同期や部下をも巻きこんだ、封じられた過去が明らかになっていく。
 
 派遣社員として常駐する会社で黙々と清掃の仕事をしてきた守田が、思いもよらぬ事に巻き込まれていく。
佐和山の一言が本来なら関係のない社内政治にまで飛び火し、守田の生き方まで変えてしまう結末に。
どんどん大きくなる事件に興味がとまらなかった。

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