審問(上)


 「狼男」に襲われ、危ういところで助け出されたケイは、精神科医である友人のアナのところへ身を寄せる。
しかし、いけ好かないと思っていたブレイ副所長が殺され、その容疑はケイにかけられた。

 ますます追いつめられるケイ。
不気味なだけでなく、あざとい手で回りを煙に巻く知能をもった「狼男」によって、ケイは一つの決断を下すことになる。
政治的な取引がメインのこの巻では、特にケイもルーシーも役に立たない。
アナの存在感が一番大きかったが、それはアナの家の中だけのこと。
物語が進んでいる雰囲気がない。