スカーペッタ (上)


 ベントンの妻となり、二人でニューヨークへ移り住んだスカーペッタ。
そこに、恋人殺しの嫌疑がかかった青年から「スカーペッタにしか話さない」と言われ呼び出される。
ベントンの近くにいながらも、立場の違いから詳しいことは話せず、二人の間には壁があるように感じてしまうスカーペッタ。
青年がスカーペッタにだけ話した攪乱捜査は、何を意味するのか。

 恋人の死を疑われた青年に接見したというだけなのに、なぜか話のほとんどは1年前にマリーノがスカーペッタにしたレイプ未遂の件の暴露と嘘交じりの醜聞。
そして事件の方は、全く関係のなさそうな事件につながりがあるように見える、という「前と同じ」感。
ただの身内のいざこざの話になってきた。