コロナ黙示録


 中国での医師の気づき、クルーズ船でのクラスターに続き、桜宮市に新型コロナウイルスがやってきた!
首相がやらかしたことへの”忖度”合戦と、どこまでも甘い見込みしかできない日和見官僚、そして決断力のない政治家たちにオリンピックは救世主となるのか。
病院で起きていることが理解できない政治家が出すトンデモ指示と、明後日の方向を向いた政策を、笑う余裕もない医療現場で田口センセと白鳥、そして速水が走る。

 ここまで官僚と政治家をコケにして焚書になったりしないんだろうかと心配するくらいの悪口で、苦笑いしか出ない。
田口センセは相変わらず高階学長の丸投げに振り回されてコロナ対策の責任者になるが、それでもだんだん勝手に動き回れるようになったおかげで速水との再会も果たせた。
有事の際にすっぱり決断して動ける人たちのおかげで今生きていられるのだと思ったら、政治家などなんて無駄な生き物なのかと思いそうになる。
そして、まだ途中経過なはずのコロナをもうネタにしたのかと機動力に驚き、だけど悪口が多すぎて気分が悪くなる。
これは極端な評価が付きそうな本。でも一過性で長くは話題にならない感じ。