夏休み、就職活動が上手くいっていない先輩から、バイトの話を持ち掛けられた。
それは、日当1万円、期間1か月の、初日のみ拘束時間ありのおかしな仕事だった。
心理コンサルタントとしてテレビにもよく出ている人物からの仕事で、「純粋な悪意」を知りたいという。
集められた6人の大学生には、自分達とはなんの関わりもなく幸せに暮らしている家族を破滅させるスイッチのアプリがインストールされ、押す押さないを任された。
「理由のない悪」と、それをしてしまう人の心理を知りたいというリサーチ。
しかし、それが大きな事件へとつながり、それぞれの過去とも向き合う羽目になることで、心が軽くなる人、将来を真剣に考える人、達観する人、いろんな考えが見える。
でもところどころわかりにくい。
宗教の教えや概念のことだけでなく、物語の進み方が分かりにくい。
結局、大酒を飲んでは豪快に失言を飛ばす就活中の先輩が一番個性的で楽しかった。
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