図書館の魔女 霆ける塔


 一ノ谷にある知恵の塔の主・マツリカが攫われた。
宿敵ミツクビの罠にかかり、閉ざされた山城で彼女が淹れられたのは、夜ごと雷の降り注ぐ不可思議な塔だった。
一方、ハルカゼ、キリン、そしてキリヒトを中心にマツリカを救い出そうとする一行が旅立つ。
マツリカがいる場所の検討もつかずに途方に暮れる一行だが、わずかな手がかりからたどり着けるのか。

 マツリカが攫われた先は、地図にも載ってない砦。
そして毎夜の雷と凍った湖、雪あかりで近づくものはすぐさま見つかってしまうという場所。
いつもはマツリカがその知恵を振るい、難題を解きあがしていくが、今回はハルカゼが大活躍だった。
ほぼハルカゼの知恵のみで切り抜ける後半は、息をつく暇もない。
そしてマツリカは救出を信じ、しっかり手を打っていた。
今回はわかりやすくハラハラした。