2014年08月27日 読了
家譜編纂と十年後の切腹を命じられて幽閉中の秋谷の下に、城内で刃傷沙汰に及んでお咎めを受けることになった檀野庄三郎が遣わされた。
そしてそれは、いざ切腹の時に秋谷が逃げぬよう見張ること、幽閉のきっかけとなった事件の真相を探ることを命じられてのことだった。
己に正直に、信条を揺るがせず、人を信じて生きる秋谷の生き様は最後まで変わらない。武士としての生き様だけとは言い切れない潔さと美しさがある。
予想を超えた気持ちのいい読後感。
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読書と編み物の記録