イケメンだがお調子者の元国会議員・漆原翔太郎は、その計算なのか出まかせなのかわからない熱弁で東京都知事となる。
就任早々「お近くの首長を辞めさせてみろ」と言い放った。
その後も、ゆるキャラ殺害や都議会襲撃予告、アール大国の王女の来訪で秘書が言い寄られるなど、ちょっと普通でない事件ばかり起こる。
そして秘書の雲井は、毎度知事に振り回され、天才なのかおバカなのかと頭を悩ませていた。
ドタバタで焦りまくりの秘書・雲井をしり目に、能天気で好き勝手に動き回る知事。
お騒がせ具合ではドラマの「警視庁0係」や大倉 崇裕の「警視庁いきもの係シリーズ」と似ているが、この二つほどほのぼのとした感想が出ないので、なんだか読んでいて苦しくなってくる。
秘書のくせに雲井がバタバタと大慌てになり、少しも余裕がなさそうに見えるのが情けなさすぎるせいか。