2012年06月03日 読了
考古学者の妻と、弟子の一人が殺された。
その現場には、ペトログリフが一つ、壁に刻まれていた。
考古学についての考察はおもしろかったけど、この人の刑事モノはとても軽い。
同じ分野を舞台にした話でも、昔のような長編が読みたい。
|
読書と手芸の記録
2012年06月03日 読了
考古学者の妻と、弟子の一人が殺された。
その現場には、ペトログリフが一つ、壁に刻まれていた。
考古学についての考察はおもしろかったけど、この人の刑事モノはとても軽い。
同じ分野を舞台にした話でも、昔のような長編が読みたい。
|
2012年06月03日 読了
古い原稿には、40年前の殺人事件についての詳細が、作者なりの推理で書かれていた。
目の前で起こった事件のことを、執念ともいえるほどの情熱で書き続け、真犯人をも書き付けられた原稿だが、響季姉妹はどこか違和感を感じていた。
構成がつかみにくく、読みにくい。
推理小説らしく最後に逆転はあるものの、鮮やかと言うほどではない。姉妹いらなかったのでは。
|
2012年05月31日 読了
結婚したい。子供が欲しい。それよりまずは恋をしたい。
何を望んでいたのかも曖昧になるくらい悩む。そんな女たちのいろんな感情が全部出てきた感じ。
女4人、それぞれの願いと幸せのために今週も合コンへ行く。
それぞれの焦りや不安や悩みは、少し年齢や立場が違えば全く理解できないものだろう。
おもしろくないと感じた人は幸せだ。
あてどない不安に、読んでいくととても辛くなる。
|
2012年05月28日 読了
相談しやすい体質なのか、いつの間にか人の話を聞くことになりやすい柏木は、「聴き屋」として学内で少しだけ名が知れていた。
人の話を聞くうちに、推理好きの友人と共にあちこちに巻き込まれ、頼られる。
人が何人も殺されるほどの事件が起こるのに、ゆるくてさらりと笑わせる。
コミカルな登場人物のおかげでちっとも怖くないうえに、あっという間に読めるので気持ちがいい。
|
2012年05月26日 読了
義足のダンサー桐生志摩子が、アンデルセンの童話「赤い靴」を連想される姿で殺されていた。
彼女の義肢を作った『仲井義肢製作所』の義肢装具士・香坂徹は、彼女の夫から相談を受け、調べ始める。
装具士、義肢ユーザー、その家族たちの生活や思い、そして義肢そのものの意義。
失った体の機能を補完するために義肢を使う人がほとんどだけど、中には「ありのままの自分」になりたくて体の一部を切り取りたい人もいるという。
探偵役の鴇のスマートな推理が面白く、シリーズ化しそうな予感。
|
2012年05月22日 読了
高齢者が3割を超え、その社会保障費で国が崩壊するほどになった日本で、70歳になったら日本国籍を持つ者は死ななければならなくなった。
衝撃的な法案。しかしある意味魅力的。
内容は、それぞれの世代の身勝手さが強調された普通の家族の話。
全て丸くおさまった例としてはいいかもしれない。
こんな法案ができるほど、むやみに生きながらえさせられる社会は、嫌だなぁ。
|
2012年05月17日 読了
たとえ相手がヤクザでも、ハッタリかましてかすめとる。
妙な女と組んで仕事を始めたばっかりに、実入りも多いが苦労も多い。
あっさり読める短編集。
仲間として協力しながらも、あっさり裏切るところは峰不二子のようだが、どうもあまり好感が持てない。
要領よく立ち回るだけの詐欺師。
|
2012年05月14日 読了
子供の頃の惨めな思いを消し去りたいがためだけに出世を望み、時には自らの手を汚してまでも進み続ける男。
単調な文章だけど飽きない。そして、だんだんと闇を大きくしていく正樹の、狂いかけた様子が詳細に描かれていて恐ろしくなる。
|
2012年05月12日 読了
室町末期。貧乏公家の山科言継と家来の大沢掃部助が、悩める人たちの相談にのる。
だけどどうも頼りにならないまま、のらりくらりと決断を延ばす。
この人たちに関わりを持ったために、返ってめんどくさいことになってしまうが、そのバタバタでいつの間にか事がおさまっていたりする。公家と武家と百姓たちが、のんびりと悩む様子がおかしい。
|
2012年05月10日 読了
ワーキング・ホリデーその後。
期間限定の父親のヤマトのところへ、出来のいい息子が遊びに来る。
子供のようにはしゃいで悩むヤマトがベタすぎて恥ずかしいくらいだけど、やることも起こることも全てが”悪くない”。
最後は必ずハッピーエンドなのも。
何があったわけでもないけどしんどいなぁと思っていた時に読んで、ちょっと癒された本。
|