2012年05月08日 読了
失踪した中国からの「研修生」。
彼女が戻らなければ、一緒にやってきた249人の研修生は中国へ強制送還され、二度とチャンスはない。
時給270円の世界に閉じ込められた底辺の労働力に、マコトは言葉をかける。
毎回マコトの差配を楽しみにしていたけれど、今回はどれもぱっとしない、スッキリしない。
タカシもほとんど顔を出さず、IWGPとして成り立っていない気がした。
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読書と手芸の記録
2012年05月08日 読了
失踪した中国からの「研修生」。
彼女が戻らなければ、一緒にやってきた249人の研修生は中国へ強制送還され、二度とチャンスはない。
時給270円の世界に閉じ込められた底辺の労働力に、マコトは言葉をかける。
毎回マコトの差配を楽しみにしていたけれど、今回はどれもぱっとしない、スッキリしない。
タカシもほとんど顔を出さず、IWGPとして成り立っていない気がした。
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2012年05月05日 読了
「極北クレイマー」続編。
財政破綻した市民病院の立て直しのために世良先生が極北に来てからの話。
隣町には速水がおり、速水が切望していたドクターヘリがいる。
市民病院の大幅なリストラをしたり、救急医療に関わりたくてうずうずしている世良の部下の今中を速水の元にレンタルしたり、すべてお見通しな世良がサクサク進めていくとろこは気持ちがいい。
そして速水はやはり掟破りな行動を起こし、また伝説を作っていく。
世良と速水と花房師長の関係が見どころ。
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2012年05月03日 読了
尾張の国の南に、小さな島があった。
そこでは古くからのしきたりや儀式がいまだ行われ、解けない謎と共に事件が残っていた。
読みだすと止まらない。
探偵役の海老原が、自分だけわかっていながら誰にもヒントもよこさないので余計に気になり読み進めてしまう。
多少強引な推理も楽しめた。
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2012年05月03日 読了
第43回江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリ。
首都テレビでニュースの映像編集をしている遠藤瑶子は、常に刺激的な映像を作り出すことで視聴者の人気を博していた。
遠藤瑶子はある日、持ち込まれた盗撮テープの衝撃的なシーンをつないだことから、視覚の罠にはまる。
追い詰められ、人生を狂わせていった人間が複数登場する。
しかしなんだかすっきりしない終わり方。
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2012年04月22日 読了
奇妙な旅のお話。
人々が旅をするようになり、宿や温泉の道中記が売れるようになった時代。和泉蝋庵は、旅をしてそれを記事にしていた。
だが彼には一つ、とても面倒な癖があった。
話は彼の旅の連れとなる相棒の側から語られる。
蝋庵の迷い癖のために妖しい町にたどり着き、不思議で恐ろしい体験をするも、その街へは二度と行けないため本にならない。
ホラーだけど、お伽話だからグロさはない。
個人的には、ついている栞が気に入りました。
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2012年04月21日 読了
ロシア人のボディーガードを依頼された工藤。
商談が終わってロシアへ帰るまでの長くて1週間の護衛だったのだが。。
工藤は「特殊防諜班シリーズ」の真田武男とキャラがかぶる。
敵として出てきたのはヴィクトル。
憎めない暗殺者として過去の作品に登場したヴィクトルが、敵に回っていたのがなぜか辛かった。
でもやはりヴィクトル。彼の姿が見れてうれしい。
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2012年04月19日 読了
急死した父から送られてきたメール。
誰にも見つからないように残された父からのメッセージに、落ちるように巻き込まれていく息子の研人。
話題作だけれど、似たような話を以前読んだと思いながら前半は進む。
人類の次の進化はどんなものだろう。
興味を引く設定で、死線を潜り抜ける大がかりなアクションは映画のよう。
だけど終わってみるといくつもの疑問が湧き出てきた。
無理もかなりある。
そういえばこの人は、「グレイヴディッガー」も「13階段」も、おもしろいけどちょっと足りない。
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2012年04月13日 読了
借金や暴力で、逃げたい人の頼みを請け負う仕事、「とんずら屋」。
そこに、「弥吉」と名乗る若者がいる。
お家騒動に巻き込まれた母の手によって逃がされてきた弥生は、男姿で弥吉と名乗り、船頭の傍ら「とんずら屋」をしている。
弥生はまだ若く、考えも幼い。そのせいか、自分の周りしか見えておらず、思考や行動が危なっかしい。甘えたくないと思って頑張る姿がことごとく裏目に出るために、返って周りに心配をかける姿がこれからどう変わるのか。
話としてはかなり拙いけれど、謎を残してるので続きがあるのだろう。
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2012年04月10日 読了
四郎復活のため、奪われた聖遺物の行方を捜していた寅太郎たちと、切支丹を狩る幕府の者達。
死者を呼び、かりそめの命を与えられた武者が現れたと聞いて九州へ向かう寅太郎。
幕府と切支丹との戦いの第2段。
このシリーズは私にはわかりにくい。歴史物だから?
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2012年04月07日 読了
第23回小説すばる新人賞受賞作。
ネットに書かれたデマが原因で実家の近くに左遷された主人公。
人生にも仕事にも女にもさして思い入れがないような生き方をしていたけど、6年半ぶりに故郷に戻ってからはそれが出来なくなった。
品のない表現が多くてウンザリした。主人公は社会人らしいところが見えず、子供っぽいのでリアルさがない。
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