2013年09月29日 読了
女を惚れさせ、自分に夢中にさせてもてあそび、そして死が魅力的に思えてくるようなやり方で捨てる。
やっかいな恋人と別れさせてほしいという依頼人のために、主人公の俊は「別れさせ屋」として恋の罠を張る。
成功率100%の俊は「別れさせ屋」のエースだった。
それなのにいつの間にかターゲットに振り回され、理解できなくて憤る。
読みやすく解りやすく、いい方向へ解決する。
無難。
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読書と手芸の記録
2013年09月29日 読了
女を惚れさせ、自分に夢中にさせてもてあそび、そして死が魅力的に思えてくるようなやり方で捨てる。
やっかいな恋人と別れさせてほしいという依頼人のために、主人公の俊は「別れさせ屋」として恋の罠を張る。
成功率100%の俊は「別れさせ屋」のエースだった。
それなのにいつの間にかターゲットに振り回され、理解できなくて憤る。
読みやすく解りやすく、いい方向へ解決する。
無難。
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2013年09月28日 読了
小学6年生の叶人は、三途の川へたどり着いた。しかしまだ死人になっていなかった叶人は川を渡れない。そこで、そこにいる役人の二人の鬼に仕事を頼まれる。
まだ死にきれていない者が賽の河原へやってきて迷い、これからやってくる者たちの道案内をするという話はよくある。
やがていつか自分を取り戻したり思い出したり、心残りに気付いたりして戻っていく話。
さして珍しくもなく、特別おもしろくもない。
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2013年09月28日 読了
かつては高級ホテルとしてセレブたちが集ったホテル・モーリスも、今ではすっかり閑古鳥が鳴いていた。
そこへ送られた新米支配人。彼はこのホテルで1週間だけ乗り切ればいいと言われてやってきた。
「黒猫シリーズ」とは全く違って読みやすい。でもその分内容は薄い。
胡散臭い客ばかりが集まる今のホテルでは、トラブルが絶えず、様々な命のやり取りが行われる。
今一つ惹かれるものがなく、他のよくあるただの大量に書き散らされる物語と似た雰囲気で残念。
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2013年09月24日 読了
同じ夢を見続ける少年。これはきっと前世の記憶だと確信し、その夢に出てくる愛する女性を探し始める。
そして海の見えるペンションには、今まで全く知り合うこともなかった人たちが集まる。
前世の記憶に振り回される人々。
最後までそれだけ。なにがおもしろいのか少しもわからない。
言葉に説得力もないのでファンタジーとしても成り立たない。
宗教的な観念がない私は前世とか輪廻転生とか因果応報には少しも惹かれない。
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2013年09月22日 読了
10年前の連続殺人事件とそっくりな事件が起こる。
同一犯か、模倣犯か。
過去に子供を守れなかった経験から、心に傷を持つ刑事の主人公・澤村。
無能な上司に苛立ちつつ、一人捜査方針から外れた行動をする澤村は、班から孤立しながらも革新へ近づいていく。
一匹狼でも、それは周りに認められる結果を生めばいいんだという主人公。
でもその姿は、頑固に凝り固まって周りを全くみていないようで共感はできない。
力になりたいという気持ちが湧いてこなかった。
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2013年09月21日 読了
ある事件をきっかけに心を閉ざしたおちか。
叔父夫婦の元へ預けられ、やっとそこの暮らしに慣れてきたころ、叔父からある提案があった。
世間の悲しく辛い昔語りを聞くことで、おちかは自分の心と対峙する。
いくつかの不思議で辛い話を聞きながらおちかは変わり始めるが、それぞれの話はどれも面白い。
でも最後、まとめとも言うべきところはなぜか子供向けの童話か子守唄のようで興醒め。
終わらせ方に悩んだのだろうか。投げやりな感じがした。
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2013年09月18日 読了
劇団員の夏帆は、様々な不安と悩みをかかえつつも、夢をかなえるためにバイトとして地図の調査員をしていた。
その仕事で出かけた地区で、小学校の同級生と再会する。
調査員としての仕事として建物の名前や表札を記録していただけなのだが、そこから思わぬ事件へとつながる。
すべてがちょっとした愚痴と悪口であふれていて、読んでいて気分のいいものではない。しかもテンポ良く進むというわけでもないので読後感もいまいち。
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2013年09月16日 読了
今年26歳になる娘が、結婚を考えているらしいと気づいた。
なんとそれは昔住んでいたマンションのお隣さん。つまり娘の幼馴染だった。
昔のお隣さんなら、家族全員よく知っている。普通であればそれなりに嬉しいもの。
しかし父親である孝彦は一抹の不安を抱えていた。
大きな問題というわけではないけど、少しづつ積もる苦痛。
なんとなく癪に障るという、男にはわかりにくいだろう性質が、とてもよく描かれていて少しぞっとした。
それでも、人の意見に惑わされず流されず、違った角度から見ている他人ではなく自分の方向から見てちゃんと判断することで、自信と余裕を持つことができるんだなぁと思えた。
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2013年09月14日 読了
『珈琲屋の人々』続編。
東京でひっそりと営業している喫茶店のマスター・行介は、あることで人を殺したことがある。
未だ自分を罰し続ける行介の店には、少しわけありな客が集まる。
行介の店でコーヒーを飲んだ人たちの人生は、少しだけ変わっていく。
暗くて辛い話がほとんどで、それらはたいていいい方向へと変わるけど、前作のような満足感はない。
後味が悪いのは、必要以上に描かれる行介の自虐の気持ちがうっとおしいから。
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2013年09月11日 読了
知り合いのスナックのママに、「旅行に行くから猫の面倒を見て」と頼まれる。
エサをやりに訪れた<俺>は、彼女の死体を発見する。
猫は知っていた。
ママの死の真相を突き止めようと動き始める<俺>。
からくりはあっけなく最後に語られるが、かなり意外な真相だった。
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