2013年12月09日 読了
古手(古着)屋をしている喜十のところには、なにかと都合よく喜十を使う北町奉行所隠密廻り同心の上遠野平蔵が今日もやってくる。
ある日不自然なほどの量の血がついた着物を持ち込んできて、事情を知っている人を探せと言う。
上遠野に使われ、ろくに銭ももらえない喜十がしぶい顔をしても、妻はにこにこ。
そんな二人の様子は微笑ましいが、上遠野と喜十のやりとりはあまり気持ちのいいものではない。
上遠野への喜十の思いのマイナスな雰囲気にこちらも気持ちを引きずられてしまう。
連作のようなので、今後二人の関係がどうなるのかは少し楽しみだ。
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