火星ダーク・バラード


2009年04月30日 読了
 第4回小松左京賞受賞作品。
私の地元、姫路在住の作家らしい。
火星を舞台にしたSFもので、これほどの量があるにもかかわらず、1日で読めてしまった。最初はこまごまと場面が移り変わり、わかりにくい面もあったが、しだいに取り込まれるような吸いつかれるような感覚に陥りながら時間を忘れていった。主人公は1匹狼的な、主人公にしやすいキャラクターだけど、個性がちょっと薄いかな。でも、この人の本をもう少し読んでみたいと思わせてくれた。

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しゃばけ


2009年04月29日 読了
テレビドラマにもなった、妖怪と大店の若旦那の周りで起こる日常の物語。
 この人の文章はさらっとしてて読みやすい。しかし、脇役や単発登場の人物の書き分けに少し難ありで混乱する場面もあった。
 楽に読めて、軽快に進み、一見情けない主人公がなぜだかカッコイイ。その場の様子が自然と頭に浮かんでくるため不思議な世界も違和感なく受け入れられる。ちょっと読書したいなと思った時に最適なシリーズ。

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黄色い実 紅雲町珈琲屋こよみ


2019年10月20日 読了
小蔵屋の第二駐車場で起こった暴行事件。
元アイドルだった女性が、何者かに襲われたのだ。防犯カメラもなく、犯人の特定に時間がかかっていると、古蔵屋の店員・久美も様子がおかしくなる。

久美にとうとう彼氏ができる。
しかしその矢先の事件で、久美は一人で苦しみを隠そうとしていた。今回は本当に胸が痛い話だった。新しい出会いに行く先の不安、若くても年をとっても、同じようにあるもので、これからの久美がまた頼もしくなっていくような予感もした。

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