2012年01月25日 読了
「雪おんな」、「ろくろ首」、誰でも知ってる怪談を思い浮かべながら読む。
一つ一つは短い話だけど、そっと後ろを振り向きたくなる、うすら寒い話たち。
ラフカディオ・ハーンの本をちゃんと読んだことがないので、一度探してみようと思う。
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読書と編み物の記録
2012年01月25日 読了
「雪おんな」、「ろくろ首」、誰でも知ってる怪談を思い浮かべながら読む。
一つ一つは短い話だけど、そっと後ろを振り向きたくなる、うすら寒い話たち。
ラフカディオ・ハーンの本をちゃんと読んだことがないので、一度探してみようと思う。
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2012年01月23日 読了
最愛の姉が死んだと連絡が入り、カナダから日本へと帰国した石沢恒星。
姉が残した甥とやっとうちとけてきた頃、甥が誘拐される。
複雑な人間関係と登場人物の多さで多少混乱するが、忘れる間もなく読み進められるために気にならない。
悪人だと思った佐々木も、違う一面から見ればただ哀れなだけだった。
氷を撃つ男の生き様が、とてもかっこよかった。
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2011年12月05日 読了
Revolutionシリーズの始まり。
―革命を起こさないか、この国に。
そう囁く声に抵抗することはできない。
道を外れてしまったまま戻ることもできず、闇に落ちてゆく人生のなかで、いったい誰を信じるか。
主人公の成長と共に見えてくる他の登場人物の過去と思いが、ものすごい勢いで迫ってきて苦しくなる。
鉱物シリーズの登場人物にも出会えた。
でも彼は、鉱物シリーズでの方が魅力的。
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2011年06月30日 読了
エッセイは久しぶり。
タイトルに惹かれて手に取った。
クドカンがふと気になったセリフ達を集めた本。
芝居やドラマの中のセリフもあるし、子供の発したセリフもある。
ポジティブなセリフばかりを集めてあるので、読後感はとても良い。
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2011年02月20日 読了
15年前に自殺として処理された女性教師の転落死は、殺しだ。
タレこみにより、残り1日の時効を前に捜査本部がたつ。
容疑者は当時教え子だった男子生徒3人。
現在の取り調べと、15年前の3人の行動がパラレルで進行し、目が離せなくなる。
どれほど昔の事であっても、辛いことはそう簡単には薄れない。
殺人の時効がなくなったこれからは、こんな小説も生まれてこなくなってしまうのか。
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2011年02月08日 読了
愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。
映画のコマーシャルで流れた印象的なセリフ。
学校のHRで言うには似つかわしくないセリフが独白形式で語られる。
さらに事件に関係する人たちまでも。
とにかく「すごい」と思った。
うすら寒い空気がぬぐえないまま次々と衝撃を受け、少々手荒だけどアリかもしれないと思ってしまうほど狂わされる。
同じ事件を描いているはずなのに、立場が移り変わるごとに少しづつ話が進んでいくので飽きも来ない。
いろんな立場のいい分をあれほど描けるなんて、脱帽するよりない。
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2010年12月26日 読了
かつて地上げ屋を殺してしまったという過去を持つ珈琲屋の店主が、ひっそりと穏やかに淹れる「熱々のコーヒー」。
その店に集まってくる商店街の人々が、コーヒーを飲みながら語る。
暗くて重いけど、苦しくない。
熱々で特別な一杯のコーヒーがほしくなり、何もかもすべて打ち明けてしまいたくなる。
コーヒーと、最後に出てきた映画とが、個人的な思い出と重なってしばらくほっこりできたので、特別に五つ★。
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2010年11月23日 読了
アライクリーニング店の息子・和也。彼の元にはなぜか、困った動物が集まる。犬や猫、ハトやスズメはもう当たり前、時にはイグアナやフェレットまで。。。
急に父が亡くなり、店を手伝うようになった彼の手に集まってくる衣類たちも、まるで意思があるように困った人たちの物ばかり。
『町の生物委員』というあだ名までついた和也だったけれど、さすがに人間の問題は大きすぎた。それを助けるのが親友の沢田。
ひきこもり探偵のシリーズと似た、ほっこりと泣ける話。いいセリフもシーンもたくさんあるから、ゆっくり読みたいのに止まらない。
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2010年11月21日 読了
第18回鮎川哲也賞受賞作。
児童養護施設「七海学園」で働く主人公・北沢春菜が、日常に起こる不思議を解き明かすミステリ。
実際は春菜ではなくて児童相談所の海王が解いていくのだが、謎はもちろん学園の児童がらみ。子供たちの心が暖かい。
言葉では伝えられなくても、大人と同じように感じている彼らは、どんな行動をおこすのか。
途中腑に落ちない話もあったけど、最後は妖精のような友人が惹き立って終わる。
好き嫌いが分かれるかもしれない。
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2010年07月05日 読了
マキシミンの表紙が奇麗で目を引いた。
ジョシュアたち3人は旅に出る。空を飛ぶ船で。
新しくティチエルの父とランジェも少し登場し、ますます期待感が膨らむ。
ジョシュアの、感情の起伏が目の色に現れる光景が鮮やかに浮かぶ。役に立つけど迷惑なウィザード、暗殺者、そして先祖たちまでもを相手にして、ひるまない。
本当に舞台に立っているジョシュアを見ているようだった。
そしてマキシミンも、もっと好きになった。
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