2015年09月06日 読了
手のひらを目にかざすと、その人の夢が見える。
いつからか不思議な力を手に入れた夢介は、人に請われて夢を覗くことで糧を得ていた。
恋をかなえたい者や、仕事で大成したい者、様々な夢を垣間見る。
面倒事は嫌いなのに人たらしで、頼られると嫌とは言えず、うんざりしながらも助けてしまう夢介の性格が、いまいち生かされていない。
表紙がきれいなので手に取ったけど、内容は薄い。
|
読書と手芸の記録
2015年09月06日 読了
手のひらを目にかざすと、その人の夢が見える。
いつからか不思議な力を手に入れた夢介は、人に請われて夢を覗くことで糧を得ていた。
恋をかなえたい者や、仕事で大成したい者、様々な夢を垣間見る。
面倒事は嫌いなのに人たらしで、頼られると嫌とは言えず、うんざりしながらも助けてしまう夢介の性格が、いまいち生かされていない。
表紙がきれいなので手に取ったけど、内容は薄い。
|
2015年09月03日 読了
旅の途中、恩人であり友人のキリイ先生からの言伝を受け取る。
英国人少年クリスは、先生に会いに行く途中、検閲官に追われているユユと名乗る少女と出会い、突然現れた少年検閲官エノと共にオルゴールを作り続ける海墟の洋館へと向かう。
心を持たない少年検閲官と、見つかれば即座に焼き払われる”ガジェット”を隠し持つクリスがまた出会う。
閉ざされた島で起こった事件は典型的なミステリの形で描かれ、推理され、崩れ去る。
少年検閲官や”ガジェット”などの面白い設定があるのに、話はごく普通のミステリなので物足りない。
|
2015年07月24日 読了
両親と、子供二人。
4人家族が「ふつう」だったころ、一人っ子だった僕とハム子(公子)は、仲良しではないけど、どこかでお互いを頼りにしていた。
クラスメイトがからかい半分で呼んだ「一人っ子同盟」として。
なんでもない子供時代だけど、親や学校、地域で起こることに疑問や不満があり、だけどそのことを言葉として伝えられない、普通の子供。
どうにもならないことがたくさんあった時代。
子供目線で丁寧に書かれている感情はわかりやすいけど、ただ時間の流れを追っただけで満足感もほとんどない。
|
2015年06月13日 読了
事故で両親を亡くし、兄と二人で小さな店を開いたお瑛。
いつまでも若旦那気分で風来坊な兄が仕入れてくるいわくありげな品々にてんてこ舞い。
助けたり助けられたり、傷ついたり傷つけられたり。
それでも何とか生きている二人だが、お瑛の人格にいまいち統一感がない。
どんな人物でもそれなりに人物像が出来上がっているものだが、お瑛に関してはリアル感がないためか、幽霊か兄の想像かといった存在感。
主人公がそれなので、印象も薄い。
|
2015年06月02日 読了
生稲昇太、22歳。愛宕南署交通課巡査。
色んな上司や同僚に囲まれ、正義のために見逃せない事故や違和感を追及するために熱意を燃やす。
一つ一つの事故を短編として見ていくわけでもなく、陰に潜む大きな隠ぺいを暴くための長編でもなく、中途半端に進む。
そのせいで見どころもなくぼんやりといつの間にか終わる感じで腑に落ちない。
この人は何がしたかったのか?
|
2015年05月20日 読了
京都の美大で准教授をしている佐々木は、知識はあるがヘタレで、思いを寄せる元教え子の琴乃が結婚すると聞いて動揺する。
琴乃から、嫁ぎ先に代々伝わる家宝の真贋を頼まれた佐々木は、味覚でその価値を見極めることができる神永美有に頼り、他力本願で解決しようとする。
真贋は神永美有に見てもらい、確信を持ててから理屈で説得するという、情けない佐々木。脇役度もまだ足りないくらいの存在感で、出てくる品の魅力がよけい際立つようになっている。
あまり続きは気にならないのにシリーズとなっている。
|
2015年04月09日 読了
少しの時間でちょっとずつ読める、小さなお話の集まり。
不思議なことや、怖い事、力が入ったり、美しかったり。
どちらかというと後味の悪い話が多いけど、色んな場面の色んな思いが次々とやってくるので、次の話でキャンセルされたりするから思いのほか悪くは残らない。
坂木司の本としてはちょっと異色な気がするけど、近頃こんな感じのイヤミス系が増えてきたので手に取るのに躊躇する。
|
2015年04月04日 読了
大学准教授でバツイチの古徳は、特殊な体質を持っていた。
いくつかの条件が重なった時、過去にタイムスリップしてその様子を眺められるというもの。
ある日、28年ぶりに再会した友人と呑んでいる時にそれが起こってしまい、古徳は友人の苦しい秘密を知ることになる。
死ぬまで秘密にしようと決心する人たちと、それを知らぬふりをする人たち。
最後はどうも煙に巻かれたような気がするが、絡み合った運命は絆も生む。
|
2015年03月31日 読了
一弥の故郷でやっと再開した二人が新大陸へ向かい、その記念すべき第一日目に出くわした命がけのパーティ。
『RED』ではすでに探偵をやっていたヴィクトリカだが、『BLUE』はそのきっかけとなる出来事に巻き込まれたお話。
日本を離れ、ボロボロになりながらもやっとたどり着いた新大陸で、ヴィクトリカと一弥はある一族の過去と対決する。
しかし今回はあまり推理もなく、最後は一か八かの賭けに命を賭けるしまつで、スケールは大きいが内容はそれほど大きくはなかった。
多用されるゆるい会話の描写がやけに幼稚でうんざりする。
|
2015年03月14日 読了
元CIAの特殊活動部のジェントリーは現在、“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる凄腕の暗殺者。
依頼によりナイジェリアの大臣を暗殺したために、その兄である大統領から命を狙われるはめになる。
その暗殺により、恩人である上司の家族を人質にとられたジェントリー。あらゆる国のあらゆる暗殺チームから狙われながらも、人質を救出するために一人奮闘するジェントリーだが。
サイボーグかゾンビかと思うほど、死にそうな怪我を負いながらも一人で戦うという、アメリカのドラマや映画に最もよくある内容。
|