2015年03月11日 読了
切支丹忍者の寅太郎は、天草四郎の復活のために“七つの聖遺物”を探す。
立ちはだかるのは幕府。
寅太郎が庭師の弟子をしながら自らの力を磨いていた時、勉強のためと訪れた安芸で宿敵の天海と会い、避けられない戦いとなってしまう。
このシリーズはあまり手が伸びない。でもなぜか読みだすと早い。
もう続きはいいかと思っていても結局読んでしまうけど、早く終わればいいと思う。
魅力的な登場人物がいないせい。
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読書と手芸の記録
2015年03月11日 読了
切支丹忍者の寅太郎は、天草四郎の復活のために“七つの聖遺物”を探す。
立ちはだかるのは幕府。
寅太郎が庭師の弟子をしながら自らの力を磨いていた時、勉強のためと訪れた安芸で宿敵の天海と会い、避けられない戦いとなってしまう。
このシリーズはあまり手が伸びない。でもなぜか読みだすと早い。
もう続きはいいかと思っていても結局読んでしまうけど、早く終わればいいと思う。
魅力的な登場人物がいないせい。
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2015年03月06日 読了
大和俊介の勤める『エンジェル・メーカー』では、子供服のセミオーダーと学童保育をやっている。しかし経営が行き詰まり、クリスマスに倒産することになった。
そこで働くわずか5名の社員の、倒産までの短い日々に起こった出来事。
有川浩の作品はすべてそうだが、淡々としているようで独特の言葉使いに感情が揺さぶられ、引き込まれる。そのため、その特徴的な文章だけが目立つが、ストーリーも身近だけどありえない世界で興味がわいていた。
しかし最近のものはなんだかストーリーが浅い。
人の心を表現する場面が多すぎるうえ、読み手の罪悪感や自己嫌悪をひたすらあおるようになってしまっている。
どの登場人物の側に立ってもそうなので、読後感はとても悪くなる。
この文章は、飽きる。
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2015年02月27日 読了
貧乏神、福の神、九十九神、死神に疫病神。
そんな神様たちがもし、ヒトにまぎれて生きていたら。
ヒトと関わり、その人の人生を見守る神たちの生き様が、短編集として綴られる。
どんなに辛いことがあっても、やっぱりそこは小路幸也。
きちんと回復して幸せになる話ばかり。
同じテイストが多すぎて飽きるし、素直すぎて嘘くさいところもあるけど、なんとなく”神様ならしょうがない”と思って読める。
一番気に入ったのは、ひいばぁちゃんが使っていて、どうしても捨てられなかったお釜に宿る神。
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2015年02月23日 読了
京の陰陽寮から追い出された鬼一法眼が、権力者たちに振り回されながらも強かに己の意志を通していく。
陰陽師モノはどれも似たようなものだと思いつつも手に取ってしまう。
こちらは登場人物がとても個性的で面白い。古いうえにあまり手に入らないシリーズ。
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2015年02月14日 読了
安積班が担当するいくつかの事件。
被疑者が被害者になったり、ちょっとした誤解で事実を見間違えたり、見る方向が違えばまた真実も変わってくるといった事柄が短編となっている。
ありふれていて、読んだそばから忘れる。
この人の刑事ものはもうそんなものばかりになってしまった。
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2015年01月31日 読了
善如寺は、天才的な版画を作る友人・黒木から、美しい青い翅をもつ蝶の版画を託された。
そして黒木は、姿を消す。
複製をつくらないと言っていた黒木の青い蝶が、18年たって4枚の複製と共に世に出たとき、善如寺は未だ見つからない黒木の行方も含めて、探偵に調査を依頼した。
一枚の版画を巡り、18年前の思いを受け継ぐ者たちが誰かのために動く。
それにはどんな思いがあったのかと想像したが、あまりにも軽く書かれていて拍子抜けした。確かに今を生きる力になるほどの出来事なのかもしれないが、そこに重きはおかれていないため、受け取り方も軽くなり、動機として弱いイメージを残してしまう。
今までの作品とは違った面が見れたが、かえってありふれてしまっていたので残念。
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2015年01月19日 読了
「相談無料。地獄を見たら亜玖夢へ。」
こんなチラシを配り歩く、おかしな天才。
知恵ある亜玖夢博士の下に集まってくるのはどこかおかしな奴ばかり。
その中でまだまともだと思われる主人公の少女が、大昔の人が大真面目に研究していた怪しい洗脳や人格交換、遺伝子操作なんかを博士から教えてもらう。
もちろん周りのおかしな人たちはそれを使って金儲けをしようとするからもっとおかしなことに。。。
ちょっと眉唾ものの科学がどんどんとんでもないことに使われていくから、これはもうマインドサイエンスというよりマッドサイエンス。後味悪いと感じる部分もあるけど、こうやって科学は進化していくのかな。
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2015年01月17日 読了
獣の姿になってしまった許嫁や兄妹と共に、人の姿を取り戻す方法を探しに旅をする<旅者>となったニィマール。
旅と共に増える戦いと仲間によって、<リョシャ>は世界の果てに向かう。
今まで自分のいた国では考えられないような文明を持った人たちと出会い、やがて<リョシャ>たちは何もかもが白で覆われた森に迷い込む。
語り部の注釈が所々に入り、こちらの想像力を助ける。
しかしそれゆえに淡々と進み、大きな岐路も戦いもそれほど危機は感じない。
やっと向かうべき場所がはっきりしてきた一行。
次はとうとう謎が解ける?
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2015年01月12日 読了
定年を迎えたその日、長野県警に勤める刑事の福沢は、遺跡の棺から殺されたばかりの死体が見つかったという連絡をうける。
定年したのだからもう関わることはないはずの事件だったが、趣味の考古学のために受講した口座から、事件の当事者と関わることになった。
この人はファンタジーの印象が強かったため、現代版はなんだか違和感があった。
急にありふれた設定となり、想像を超えた驚きが出てこない。
やっぱりこの人はファンタジーが似合う。
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2015年01月10日 読了
ある日小さな飲み屋を営む藤太のところへ、25年前に別れたきり、一度も会わなかった親友がやってきた。
一人の少女を連れて。
仲が良かった3人の過去はどれもひどいもので、どれほどの苦痛があったのだろうと思うとその行動はとても責められないが、似たような作品は多い。
そのため、どこかで読んだことがあるような展開ばかり。
淡々と進み、読みやすいのであっという間に読めてしまう。
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