2015年03月06日 読了
大和俊介の勤める『エンジェル・メーカー』では、子供服のセミオーダーと学童保育をやっている。しかし経営が行き詰まり、クリスマスに倒産することになった。
そこで働くわずか5名の社員の、倒産までの短い日々に起こった出来事。
有川浩の作品はすべてそうだが、淡々としているようで独特の言葉使いに感情が揺さぶられ、引き込まれる。そのため、その特徴的な文章だけが目立つが、ストーリーも身近だけどありえない世界で興味がわいていた。
しかし最近のものはなんだかストーリーが浅い。
人の心を表現する場面が多すぎるうえ、読み手の罪悪感や自己嫌悪をひたすらあおるようになってしまっている。
どの登場人物の側に立ってもそうなので、読後感はとても悪くなる。
この文章は、飽きる。
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