最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常


2017年08月29日 読了
 才能を武器に日々奮闘する天才たちの日常。
藝大に通う妻の不思議な言動に興味が湧き、藝大に忍び込み、いろんな人にインタビューした、半分ドキュメンタリーな話。

 一つの事を専攻し、突き詰めている人たちは、そうじゃない人から見たら変人にしか見えない。濃い個性と考え方が楽しい。
違う事を学んでいる大学はどこでもそれなりに興味深い不思議さがあるが、頭がいい人達はもっとすごかった。
何かを極めようとすると、もっといろんなことが知りたくなり、どんどん専門から遠くなってしまったり、広がったりする。とても4年じゃ足りなさそう。

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北斎まんだら


2017年08月25日 読了
 信州小布施の豪商、高井家の惣領息子・三九郎は、在所で婚約者も決まっている身ながら江戸へやってきた。
あの葛飾北斎に師事するためだ。
ところが、癖の強い北斎と娘のお英に振り回され、二人を知るほど絵師となることから離れていく。

 北斎とお英の個性が強くて引き込まれる。
二人を知るうち、三苦労は自身の生きざまを決意するに至るが、最後は妖でごまかされた気がしてとても残念。
そんなくだりがなくても十分面白いのに、そこで白けてしまった。

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去就: 隠蔽捜査6


2017年08月21日 読了
 大森署管内で女性の連れ去り事件が起きた。その後、殺人事件となり、捜査本部が立つ。
竜崎は淡々と自分の任務をこなそうとするが、竜崎のやり方に反対するものの横やりが入る。

 相変わらずの竜崎だが、もっと偏屈になっている。
自分では理屈が通り、最良の判断だと思っていても、それぞれの立場からの横やりにうんざりしていく。
安積班の速水と似たようなキャラクターもいて、メリハリはあるが、やっぱり他の刑事モノと区別がつきにくい。

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東京會舘とわたし(上)旧館


2017年08月12日 読了
 大正11年、丸の内に落成した国際社交場・東京會舘を舞台に、時代時代で會舘に出入りした者たちの物語。

 1,2話までは、たいくつで面白みもなく、やめてしまおうかと思っていたが、3話目で少し興味が湧き、4話目で楽しくなってきた。
ずっとそこにある建物に関わった者たちが、どんな思いで過ごしたのか。

 ただ、仕事を趣味にできる者が感じる幸せの話が多く、良い話ではあるものの共感まではできない。

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超高速!参勤交代


2017年08月07日 読了
 八代将軍徳川吉宗の時代。
一万五〇〇〇石の磐城湯長谷藩に隠し金山があるとの嫌疑がかかり、5日以内に参内せよとの命令が下る。
金も時間もない藩は、最小の規模で最速の参勤交代を開始する。

 もっとドタバタのコメディかと思ったら、スピード感よりも道中出くわす出来事の一つ一つが印象的すぎて気が休まらない。
奇想天外な出来事と、ありえない展開が楽しかった。
映画も見てみたい。

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おっかなの晩 (船宿若狭屋あやかし話)


2017年07月19日 読了
 浅草川の岸辺にある船宿、若狭屋で女将をしているお涼。
一風変わった性格のお涼は、ちょっと変わったことにも出会う。

 狐憑きと噂される女郎、息子を探す山姥、祈り続ける男など、印象深い話がいくつかあるが、どれもほんの短い話。
時々怖い話のようでひやりとしても、粋な大人たちににやりとさせられる。
何があっても笑い飛ばせる強いお涼が頼もしい。

クジャクを愛した容疑者 警視庁いきもの係


2017年07月08日 読了
 金持ちのボンボンがほとんどの学同院大学生が殺され、容疑者はクジャク愛好会のリーダー。事件の鍵を握るのはもちろんクジャク。

 またあの素っ頓狂な掛け合いがしょっちゅう出てくる。
話の腰を折られまくりで繋がりがわからなくなるほどの話の飛びようも、むしろそこから生まれる新しい世界への想像が膨らみ、こちらもつられて広げたくなる。
事件そのものはさらりと解決し、暗い余韻は一切ないのでより動物への興味が湧いてくる。

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ぬけまいる


2017年06月27日 読了
 馬喰町で幼馴染の女3人。
ある日「抜け参り」に行こうと決め、誰にも知らせず何も持たず、一路伊勢参りに出かける。

 個性豊かな3人が寄れば、今の暮らしも悩みも全部ほっぽって昔のまんま。
しょっちゅうケンカしながらも助けあい、時に一文無しになってはその場で稼ぐ。
家庭も仕事も辛い事ばかりだと悩み抜いていたのがウソのように、気持ちも頭も軽くなり、無事お参りを済ませた頃には身の振り方と覚悟が決まる。
しがらみを振り切ってひたすら前向きに進む3人が清々しい。

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カミングアウト


2017年06月15日 読了
 コインロッカーにそれぞれのキャラを詰め込んで、色んな人格になり切る女子高生。夫から「かーさん」と呼ばれることがストレスな主婦。隠してきたけどもう29歳だから卒業すべきか悩みに沈むロリィタ好きのOL。
いろんな秘密を持つ、身近な人たち。

 みんないつかぶちまけたいと思いながら隙を伺う、じくじくした気持ちがリアル。
こうゆう短編にありがちな、最後はすべての人間関係がつながっていて、めぐりめぐって全部丸く収まる的な話ではあるけど、こっそり覗いてくすっと笑う感じが微笑ましく、じめっとしない終わりも良い。

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満願


2017年06月05日 読了
 いくつかの賞をとったミステリー。
刑事には向いてないと思っていた新人が、殉職する。その死の間際に漏らした言葉の意味は。刑を務めあげて出所した恩人の真の目的とは。呪われたと噂される峠の真実。

 いくつもの不思議で不気味な短編が、じわじわとしみこんでいく。
あまり好きな分野ではないが、短い中でも充分引き込まれる。
一つ一つをもっとじっくり読みたくなるが、後味が悪くて気分が悪い。

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