2015年04月18日 読了
三田村慎平は、3年の営業マンを経て、児童養護施設へ転職してきた。
その動機はドキュメンタリーを見て感動したというベタな設定で、やはり現実は大違いで色んなトラブルを起こす。しかしやがてそのトラブルが新たな絆となり。。。
ベタな設定でベタななりゆき。
でもそこを胡散臭いと思わせずにうまく解決させる。
でも最後までやっぱりベタな作りで、やっぱりそうかとため息が出る。
ドラマにするにはいいかもしれない。
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読書と手芸の記録
2015年04月18日 読了
三田村慎平は、3年の営業マンを経て、児童養護施設へ転職してきた。
その動機はドキュメンタリーを見て感動したというベタな設定で、やはり現実は大違いで色んなトラブルを起こす。しかしやがてそのトラブルが新たな絆となり。。。
ベタな設定でベタななりゆき。
でもそこを胡散臭いと思わせずにうまく解決させる。
でも最後までやっぱりベタな作りで、やっぱりそうかとため息が出る。
ドラマにするにはいいかもしれない。
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2015年04月15日 読了
御薬園同心・水上草介は、武士ではあるが植物好きで、ひょろりとした体躯のせいで『水草どの』と呼ばれていた。
そんな草介は、御薬園を預かる芥川家の娘・千歳さんに縁談が持ち上がったとたん、すべてが上の空になった。
『柿のへた』の続編。
威勢のいい千歳に言い負かされてばかりで、人より一拍二拍反応が遅いと言われても反論の怒りもわいてこないほどのんびりした草介の考えは、そんな見方もあるのかと感心することが多い。やっと自分の道を見つけた彼の行く末が楽しみである。
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2015年04月13日 読了
熊本・天草において、真夏日に大雪が観測され、空に巨大な十字架が浮かび上がった。
目撃したのは多数で、嘘はないように見えた。しかも天草は、隠れキリシタンの信仰があった場所。
平賀とロベルトは奇跡調査へやってきたが、そこで二人は土着の宗教と結びついてすでに違うものとなっていたキリスト教と出会う。
とうとう舞台は日本へ。歴史や政治まで絡んであちこちの権力が動く地である天草で、二人はどのような結論を出すのか。
毎回、ロベルトの知識と能力が魅力的で、生真面目な平賀をどう導いていくのかが楽しみだった。今後はそれにシン博士も加わることになりそう。
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2015年04月01日 読了
デンマークのとある町、11歳の少年ハンス・クリスチャン・アンデルセンは、絵描きだというおかしな恰好をした男と、人魚だという美しい女に出会う。
童話『人魚姫』で、泡になって消えた末娘が愛した王子が殺された。
犯人は消えた末娘だという噂が広がり、ハンスは人魚の姉たちと犯人捜しをすることに。
納得がいくようないかないような終わり方をした元の『人魚姫』から、もっと闇の部分を濃くしたような物語。思ったよりすんなりと受け入れられる。
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2015年03月25日 読了
もと芸者で粋なお蔦さんと一緒に暮らす中学生の滝本望。
ある日、友人たちと望の家で食事をして送り出した後、友人の後輩・有斗が血相を変えて助けを求めてきた。
人生の大先輩であり、肝の据わった思慮深い祖母との生活で満たされていた望が、突然とんでもないことに出くわす。地域みんなで心配し、力を貸し、取り戻すまでの様子は、小路幸也の小説に似ている。
お蔦さんのキャラクターが軸であるはずなのだが、ちょっと存在感が弱い。
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2015年03月04日 読了
女王候補として認められたはずのフィリエル。その彼女と共に生きると誓ったルーン。
二人はやっとお互いの気持ちを確かめ合ったのだが、その二人の前に立ちはだかる壁はまだあった。
この世界の理がやっと表に出てきた。
事はフィリエルが女王の血縁だからというだけの話ではない。
3人目の女王候補がグラール王国をつくるものから拒まれていると知り、フィリエルが、王女が、仲間たちが、それぞれの役目を果たす。
今まではただの乙女チックなファンタジーだったのが、だんだん複雑に広がってきた。
まだまだ続くつもりか。
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2015年02月16日 読了
決して豊かとはいえない小さな村に住む子供たちが、雑兵たちに襲われて連れ去られる。そして、もののけが多く棲むという不吉な「逢魔が山」へと入っていき、雑兵と子供たちは、闇の中で方向を見失い、飲み水もなく、恐怖に取り込まれていく。
山の中で起こること、考え、行動したことがただ描かれているだけなのだが、まるでこちらも闇の中で迷っているような感覚になり、同じところを何度も読み直したりしてしまう。
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2015年02月13日 読了
一世代に一人だけ現れるという「創石師」のナイトゥルは、子供の頃に〈塩の魔女〉に出逢い、呪いをかけられた。
その力、使えばおのれが滅び、使わねば国が滅びよう――。
呪いをその身に受けたナイトゥルは、侵略者によって一族を殺されても、恨みや憎しみの気持ちさえ感じないほどに、様々なものを無くしていた。
ある日闇の水晶がその手にやってくるまでは。。。
不思議な力を持つために、あちこちで利用されるナイトゥル。
すべてをなくしたと思っていた彼は、やがていろんなものを手に入れていくのだが、予想される結末だったので少しがっかりした。
ここまで異世界な物語でも、やっぱり人のやることはさほど変わらないのか。
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2015年02月09日 読了
アフリカの奥地にボランティアとして派遣された産婦人科医・間野祥一は、禁忌とされていた森に入り、そこに住むラウツカ族と交流を持つ。
そして見てはいけないと言われている者たちの正体に気づいてからは、日本に戻ってきてからも奇妙な体験が重なり、次第に正気を失う。
結論の出ないホラー。
始めは貴重な体験をし、ラウツカ族に認められ、一人特別な存在となっていくのかと思いきや、どんどん奇怪なものと出会い、夢と現を繰り返して境目が曖昧になっていくような不気味な感触が増えてくる。
煙に巻かれた感じ。
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2015年01月28日 読了
少しづつ鼓動が弱まっているような、さびれゆく町。
その町の美術館館長として赴任してきた父子の身近で、18年前に死んだはずの少年から絵葉書が届いた人たちが困惑する。
有名な画家の絵を模して書かれた、一目で書き手がわかる絵。
それらからは、18年前の町の人々の思いだけではなく、一人の郵便局員の不気味な行動も見えてくる。
話の一つ一つが、その頃の出来事と気持ちを解きほぐし、新しい関係を紡いでゆく。
仄暗い過去の事件が見えてくる中、ほのぼのと暖かい父子のやり取りがふわりと空気を換えていて暗くなりすぎない。絵にも興味が持てる。
これまでの作者の本の中では読みやすいが、それが物足りなく感じる。
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