18マイルの境界線 法医昆虫学捜査官


 高級会員制ゴルフ場の雑木林で発見された女性の遺棄死体は、すべての歯を抜かれ、顔をつぶされ髪も切られたうえに、顔と手足を焼かれていた。
執拗に身元を隠すような事をした割に、見つかりやすい場所に遺棄するという一貫性のない事件。
さらに三日後には隣の県の違法スクラップヤードでも同じような遺体が見つかる。
手口からして同じ犯人に違いないと目星をつけたものの、被害者の身元は判明せず、捜査は難航する。
赤堀と岩楯は、二つの遺体から見つかった虫たちを調べるが、発見された昆虫相からは謎ばかりが浮き上がる。

 赤堀の専門分野が少しづつ認められてきてはいるものの、まだまだ懐疑的な警察組織。
新たに岩楯の相棒となった深水の強い個性も際立ち、誰もがそれぞれの才能を発揮している。
今回も不意を突かれる展開で手が止まらなかった。

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