2013年04月14日 読了
「どんな錠前も開ける」と評判高い錠前師・緋名。
ある日空き巣に入られた緋名のところに、「用心棒」だといって男が一人やってきた。
聞くと、兄のように共に育った髪結いの甚八に雇われたという。
女だてらに錠前屋となり、男のような格好としゃべり口。
さらには天才と言われたからくり鍵の作り手の娘であり弟子である緋名の、長い仇討ち。
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読書と編み物の記録
2013年本文作成
2013年04月14日 読了
「どんな錠前も開ける」と評判高い錠前師・緋名。
ある日空き巣に入られた緋名のところに、「用心棒」だといって男が一人やってきた。
聞くと、兄のように共に育った髪結いの甚八に雇われたという。
女だてらに錠前屋となり、男のような格好としゃべり口。
さらには天才と言われたからくり鍵の作り手の娘であり弟子である緋名の、長い仇討ち。
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2013年04月13日 読了
京流・吉岡清三郎。
腕を貸して利息を取る貸腕屋として生計を立てている清三郎。
依頼人の足元を見て代金を決め、邪魔をするとさくりと切り捨てる。
そのキャラクターの設定が面白い。
用心棒とはいっても、口も悪いし心根も正しいとはいえない。
金のためにしょうがなくメンドウな事をやる。
前作を読んでなかったのを後悔。
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2013年04月11日 読了
行きずりの女を殺してしまい、ふらりと山道に車を走らせる吉行明敬。
そこで、幼い女の子を連れた、白兎(はくと)と名乗る不思議な少年に出会う。
家に帰りたいと訴える少女を送り届けるために、吉行は車を走らせる。
だんだんと少女に愛しい気持ちが芽生えるのを感じ、まるで自分の娘のように接する吉行だが、白兎にも少女にも、昔会ったことがあるような不思議な感覚を覚える。
始めは存在感の薄い白兎の様子が、だんだんと意味を持つ。
でも話も薄く、ただ不思議な小話として続くのだろう。
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2013年04月10日 読了
少女娼婦のルーン=バロットは、賭博師シェルによって殺された。
そしてバロットは、彼の指を飾る指輪になるはずだった。ブルーダイヤになって。
長編SF。
バロットは、委任事件担当官である金色の毛皮を持つネズミのウフコックと、ドクター・イースターによって助け出される。
それからのウフコックとバロットの恋や、卵型の楽園、シェルのカジノでの賭け、ウフコックのかつての相棒との戦いなどが、すべて他の宇宙の出来事のよう。
長くてダラダラとするところもあったが、すべての光景が楽しく想像できた。
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2013年04月06日 読了
第57回江戸川乱歩賞受賞作 。
文化人類学を研究している仲澤大輔のところに、18歳の女子大生・真由が訪ねてくる。
祖父を呪いで殺されたというその真由に頼まれ、真相をさぐるため呪いをかけた呪術師を探し始める。
呪いで人は殺せるか。
最初から引き込まれた。
「呪い」という分野や歴史、各地に残された風習など、興味をそそるものばかり。タイトルにもなっている歌のような念仏も。
最後の決闘シーンといえる部分は少し違和感があったけど、とても楽しかった。
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2013年04月03日 読了
幻想怪奇譚。怒ると火を生む女、カメラに写らない友人、石を崇拝する島。
いくつかの、現実のそばにある摩訶不思議な物語。
シリーズだったようだけど、これだけ読んでも面白い。
不思議な火を発する女が印象深くて、彼女の言葉にいつもにやりとした。
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2013年04月02日 読了
事件や事故の後片付けをする掃除の会社でバイトをしている桃子。
現場に残された強い想いに触れると、おかしな体質が出てくる。
突然焼きそばだけを大量に食べるようになったり、手のひらが異常にくすぐったくなったり。
どうにかしないとおかしくなってしまう。元に戻るにはその事件・事故に隠れている真実を探るしかない。
おかしな体質のために毎回困ったことになる桃子を、周りの面々はあきれたりからかったりしながらも助けてくれる。
仕事の合間にあちこち出入りできるこの仕事はうってつけ。
モップガール2巻目。
辛口の語り口は「インディゴの夜」シリーズよりも軽め。
そのためちょっとものたりないと思ってしまう。
もっと事件の現場や背景の様子の印象が強く欲しかった。
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2013年03月31日 読了
第十回小学館文庫小説賞受賞作。
信州の病院で働く栗原は、何日も家に帰れなかったり、なかなか寝る時間もとれなかったりと、多忙な日々を送っていた。
そんな時、大学病院に来ないかという誘いを受ける。
悩みながらも癌患者や酒飲み達の治療をしていた。
ライトノベル。読みやすいし、キャラクターは個性的だし辛いことはあるけど悲惨な事はない。
でも、なぜこれがベストセラー??
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2013年03月30日 読了
かつて一大遊郭が栄えていたその島は、今では本土からないものとして扱われていた。
そこでは今でも遊郭があり、本土からは、逃げてきたものや遊郭への客しか来ない。
捨て子の白亜とスケキヨは、いずれ売られるために育てられた。
互いのみを信用して生きてきた二人が、ばらばらに売られ、それでも信じて会いたいと思う傍ら、会うのを恐れている。
異世界の、さらに夢の中で起こっている出来事のよう。
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2013年03月28日 読了
人と違った見かけのせいで、家にこもり、誰とも会わずに過ごしてきた鈴木誠は、ある日1人の女性と出会う。
人と接することを避けてきた誠の人生にふと現れたその女性に心を奪われた誠が贈った、人生をかけた愛。
人とのコミュニケーションを知らない誠がしたことは、悪質なストーカー行為となった。
最後まで薄気味の悪い話で、しかもインタビュー形式のために視点が次々と代わり、同じ事を複数の人物が語るためぐどい。
最後は鮮やかというよりも、なんとでもなるような落ち。
だらだらと長かった割にはつまらなかった。
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