一朝の夢


2015年07月10日 読了
 体格はいいのに気の弱い同心・中根興三郎は、朝顔を育てることが生きがいだった。
夢は、黄色い朝顔を咲かせること。

 興三郎の朝顔好きから巡り合う人たちは皆、信頼できるいい人ばかりなのに、それぞれが信じる正義の前で起こる悲劇に、何もできない興三郎は苦しむ。

 やがて起こる桜田門外の変。興味深い登場人物ばかりだが、史実が描かれ始めると急に失速したように個性が消えた。興三郎の人生を中心に描いてほしかった。

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