1183年、源氏の木曾義仲軍が平家を破って都入りした。
平家一門は都を捨て西国に落ち延びたが、平清盛の異母弟である平頼盛は一門と決別し、都にとどまっていた。
そんな頼盛に、彼を知恵者と聞いた義仲に「首がない五つの屍から恩人の屍を特定してほしい」と頼まれる。
ただでさえ遺体は身元が分かりくいのに、そのうえ首がないとはほとんど不可能と思われた。
しかし頼盛は、遺体の特徴から恩人の体を当ててしまう。
源氏と平家の有名な人物を登場させ、頼盛の知恵が光る短編集
第15回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む6編。
政治のやり取りや史実を知らなくても楽しめた。
頼盛の知恵に頼る人たちの気持ちや、おもわず裏を読んでしまいそうになる頼盛、
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時代が違っても人々は今と同じ悩みを抱えている。
優雅な貴族たちの様子も垣間見ることもでき、ややこしい人物関係図を知らなくても充分楽しめた。

