2009年11月17日 読了
大学教授で推理作家の主人公が、最近娶った妻とともに名探偵と化す。
絵画と歴史にまつわるミステリー。
実に細かい下調べと膨らむ一方の想像。テーマやツールはとても面白いけれど、ウンチクがやたら細かすぎて疲れてくる。
そこまでの描写は必要ないのではと思うほど。
名探偵のはずの主人公が実はワトソン役にぴったりだったりと、コミカルな面もあった。
でも疲れた。
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読書と編み物の記録
2009年11月17日 読了
大学教授で推理作家の主人公が、最近娶った妻とともに名探偵と化す。
絵画と歴史にまつわるミステリー。
実に細かい下調べと膨らむ一方の想像。テーマやツールはとても面白いけれど、ウンチクがやたら細かすぎて疲れてくる。
そこまでの描写は必要ないのではと思うほど。
名探偵のはずの主人公が実はワトソン役にぴったりだったりと、コミカルな面もあった。
でも疲れた。
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2009年11月08日 読了
どこからか届く声。1日だけ消える子供たち。
それは遠く離れていても話ができて、どこか別のところへ行ってしまった人たちを引き戻す事が出来る、力を持った子供たち。
ファンタジーともミステリともとれる、子供の頃にだけある力っていう話はよくあるけれど、それが美しくリアルですがすがしい。
むやみに追いつめられないし、意思も覚悟もちゃんと子供目線。
この人の作品には、仲間との力強いつながりをいつも感じます。
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2009年11月08日 読了
横溝正史賞大賞受賞作
ヒトからの進化。新しい生物。
ベトナム難民船から救出された女性が生んだ子供たちの行く末を描く。
テーマに興味をひかれたし、しっかりとした文体のため集中して読める。
でもせっかく興味深い内容で人物もおもしろいのに、専門的な説明のほうに重点を置いている気がした。そのため万人受けはしないのでは?
もう少し人物にも重みがほしかった。
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2009年11月07日 読了
差し出された小説の原稿に描かれたミステリ。
眠くならず、喉も乾かず、尿意さえもよおさない。出口のない部屋。
いくつかの複線が少しずつ語られ、次第に繋がっていく。
後味は、なんとも気持ちの悪いものだった。
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2009年11月03日 読了
所帯は小さいが、顔の広いオヤジがいるヤクザ。
そのヤクザが学校の運営をする羽目になった。
問題を探し、一つ一つ解決していく。
ありがちなテーマだし簡単にコトは進むけど、その何事もするりとかわすような語り口が面白くて止まらない。
あっという間に読み終えられる。本のボリュームの割には気楽に手に取れる内容。
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2009年10月29日 読了
時は明治。江戸から東京へと名を変えた街で、若者たちが駆ける。
時代は変わっても作者の世界は全く変わらず。
若者と、幼馴染と、小さな問題と。この設定しかないと言っていい。
簡単に読め、あっけらかんとした文章。おもしろいけど、取り立てて注目することもない。
結末が中途半端な部分があったりしてちょっと残念。
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2009年10月28日 読了
「タロットの迷宮」の前作。
PC内で”生きている”キシモトと、新米捜査官が追う首切り殺人。
追うごとに混乱し、誰を信じていいのかわからなくなり次第に自らを追い込んでいくのはアメリカ映画のようでスリリング。
でも最後の解決編というべきところがいまいちスムーズでないため、何度もページを繰りなおすことになったのは解読力不足所以か。。。?
この人の文は読点が多くて読みづらいのが難点。
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2009年10月27日 読了
定年退職を迎えた幼馴染の「おっさん」3人が、地域限定の正義の味方をやる。
頼りない大人も、わがままな子供も、同じようにしっかり導く強さがカッコイイ。
作者らしい甘ーい恋の話ももちろんあり、期待していなかった分読んでいる間中楽しい気分でいられた。
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2009年10月23日 読了
オリュンポスの高みから人間の歴史に介入してきた神々の、今後の運命を占う物語。
思わぬ事故によって人間に<意思>を与えてしまった神。その良き相棒である大神が提案した<意思>をめぐる3つの賭け。
古の神話。パンドラの希望。トロイの木馬。
ギリシャ神話をよく知らなくても聞いたことがある話。関係を知らなくても名前は知っている神々。
「銀の犬」と同じ、音のない、静かで強い色を持った洪水に襲われた感じが残る本。
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2009年10月21日 読了
習ったことのないはずのフランス語が読めた。知らない人の記憶。自分を演じているような違和感。
前置きのない魅力。
非常に集中して読めた。目を離すのがもったいないような気さえしてくる。結末は読めるけれど、ミステリとしてのツールがてんこ盛りでおもしろかった。
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