2016年03月29日 読了
疎遠になっていた幼馴染が突然帰省してきて、あの頃はたせなかった冒険の続きをやろうと誘う。
今ではなくなってしまった幻の村には埋蔵金があるという噂を信じて、少年の晶良と伯斗は山を駆け回っていた。しかしあるときから伯斗がよそよそしくなり、それ以来交流が途絶えていたのだが、突然の再会で強引な誘いをする伯斗を断り切れずに巻き込まれる大金と命を賭けた冒険。
幻の村を探す冒険は楽しそうだが、リアリティのないヤクザ者がしらけさせる。
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読書と編み物の記録
2016年03月29日 読了
疎遠になっていた幼馴染が突然帰省してきて、あの頃はたせなかった冒険の続きをやろうと誘う。
今ではなくなってしまった幻の村には埋蔵金があるという噂を信じて、少年の晶良と伯斗は山を駆け回っていた。しかしあるときから伯斗がよそよそしくなり、それ以来交流が途絶えていたのだが、突然の再会で強引な誘いをする伯斗を断り切れずに巻き込まれる大金と命を賭けた冒険。
幻の村を探す冒険は楽しそうだが、リアリティのないヤクザ者がしらけさせる。
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2016年03月27日 読了
増えすぎる人類の未来を憂慮し、対策を講じようとしたゾブリストの野望が明らかになった。シンスキーと合流したラングドンは、暗号を解きその陰謀を阻止しようと駆け回る。
上巻ではそれぞれの立場と思惑がまだ明かされず、誰が信用できるのかがわからないまま誰からも逃げていたラングドンだが、ようやく目的がはっきりしてくる。
極端な思想は危険であるが画期的な解決策でもあり、ゾブリストがただの悪人ではないとわかるが、天才ゆえの飛び越えた発送は支持されない。
解き放たれたウィルスの効果がどうなっていくのか楽しみである。
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2016年03月27日 読了
目覚めると、知らない病院で頭を怪我して横たわっていたラングドン。
そんなことになった記憶がないまま何者かに襲われ、逃げ出した彼には、身に覚えのない持ち物と複数の敵が待ち構えていた。
今までよりキリスト教や建築物、美術品の考察(蘊蓄)が多くて読みにくい。
また、ラングドンの記憶がないために何が起こっているのかさっぱりわからないままひたすら逃げるだけの上巻。
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2016年03月18日 読了
全寮制の高校へ進学した主人公。
無事入学して寮での生活を始めた矢先、2年生たちから「入魂式」と言われるものを受ける。
浮かれた気分をただし、寮生活の心得を授けるという名目で、下級生を怖がらせる儀式。
ところがその儀式には、「入魂式」をした者の一人が、必ず死ぬという伝説があるという。
得意の刑事ものを若者に当てはめた感じで、推理や行動はとても幼いが上級生にもひるまず疑問をぶつける仲間と伝説に挑む。
さほど障害もなく進み、あっけなく終わるため満足感も全くない。
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2016年03月16日 読了
秋葉原署捜査一係の九重祐子は、毎日オタクたちの愚痴を聞くだけの仕事に飽いていた。しかしその中で、いつしか噂になる名前が「ギークスター」。
秋葉原の街で、悪事を働いても警察の手が回らない奴らを私刑にするヒーロー。
作者は方向転換したのか。
深みがないし斬新でもない。主人公の心情を表現することは巧みなのに、ストーリーに個性がなくなってきた。
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2016年03月15日 読了
母と共に『源氏物語』のカルチャースクールに通うことにした主人公の千佳。
講師である初老の大橋から発せられる艶のある声に耳を傾けるうち、大橋の愛人となる。
現代の源氏さながら、あちこちの女に求められるがまま答える大橋に、いつの間にか魅せられ、一緒に住むようになるが。
源氏の最愛の人でありながら正妻にはなれず、人生の最後に裏切られて静かに狂う紫の上をなぞるように生きる千佳の様子が淡々と語られる。
源氏物語は途中で飽きてちゃんと読んでいないけど、あの長い物語を現代に再現したかのよう。
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2016年03月12日 読了
すっかり過疎となった黒岩山の集落の付近では、地震が頻発していた。
おかしな現象に人々は不安を感じながらも慣れ、それを日常と思い始めたころ、主人公の沓沢は、その山のなかへ配達へ行くことになった。
『七度狐』の作者とは思えない、SFパニック。
どこかで聞いたような設定で、自分はなぜか特別で、綺麗なお姉さんが助っ人として現れ、命からがら戦い、死んだとしか思えない状況から生き延びるお姉さんにかばってもらい、秘密を知って仲間になる。
ハリウッド映画にありそう。
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2016年03月10日 読了
東京都西多摩で、男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は、死体が発見された村出身の山岳救助隊員の牛久と組み、捜査に加わる。
ところが、司法解剖をした医師の見立てと、法医昆虫学者の赤堀が立てた死亡推定時刻に10日の誤差があった。
今回もまた、赤堀の担当となった岩楯。虫が赤堀に知らせる遺体の状況と、法医学者との意見の違いを気にしつつも、刑事の勘は別のところで怪しい人物を探り出している。
安定のスリル感。
寒気が起こるほどの状況がいくつも出てくるが、虫の恐怖と共に最後はうすら寒い狂気に触れてさらに恐怖が増幅する。
毎回新しい知識と驚きでわくわくする。
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2016年03月04日 読了
ある日、病院で拾った文庫サイズの書物には、彼女の死までの日記が綴られていた。
彼女の親友さえ知らない秘密を知ってしまい、気が進まないと言いながらも彼女の望みを聞いてしまう僕。
ライトノベルレベル。
最初から違和感と嫌悪感があり、中盤になって話が深くなってくると変わるかと思って我慢して読んでいたけど少しも変わらず。
彼女の死はあれの必要なかったのでは?小ネタとして出ていた通り魔がここで生きてきたと考えることもできるが、意外性を持ち込むことに失敗している。
僕の名前を伏せている理由もない。
ただ、使われている紙は良かった。手触り良くめくり易く、印刷がきれいに映える色。
こんな内容のものに。それが腹立たしい。
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2016年03月02日 読了
ある種の人にとっては崇拝と言っていいほどの熱狂的なファンを持つ作家。
その分批判も多いその作家が書くものは、現実で身近にいる人の名前をそっくり使い、現実と虚像をがするりと入れ替わるような文体で、夢の中で夢をみているような複雑な入子状態の小説。
その中で奇妙に一致した部分がさらに周りを混乱させ、夢と現の境目をなくしていく。
繋がっているようで途中から小説の中だったり、登場人物と現実の人格がいつしか入れ替わるような、不思議な世界。
まさに夢の中の様で、つじつまが合っているのか考えようとしても、それもどこからか入れ替わっていたりと、万華鏡のようなめまぐるしさで翻弄させる。
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