2015年10月16日 読了
自分の前から姿を消した女性を探して、公安が目を付けているという教団へと足を踏み入れる。
すべてが陳腐。
これだけのページを使ってどこにも惹きつけるところがない。
「カルト教団」という妄想ですべて終わる。
ある意味、どう考えても理不尽で、通常なら信じないようなことを信奉してしまうようなカルトにはまる人なら良さがわかるのかも。
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読書と編み物の記録
2015年10月16日 読了
自分の前から姿を消した女性を探して、公安が目を付けているという教団へと足を踏み入れる。
すべてが陳腐。
これだけのページを使ってどこにも惹きつけるところがない。
「カルト教団」という妄想ですべて終わる。
ある意味、どう考えても理不尽で、通常なら信じないようなことを信奉してしまうようなカルトにはまる人なら良さがわかるのかも。
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2015年10月14日 読了
出張料理で人気の料理人・仁の弟子となった山田澄香。
無口でイケメンの仁に一目ぼれした澄香だが、料理は全くできず、ひたすら下僕として立ち働く日々。
派遣を辞めて仁の弟子になる澄香だが、32歳の割に脳内のきゃぴきゃぴ感が10代並。
過去に暗い影がある仁のワケもさほどではなく、あきれるほどいい加減。
出張で向かう客層のほうはリアルで納得もするが、澄香が自分で自分のことを「くるくると良く働き」というのも違和感があって、全体的におかしい。
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2015年10月12日 読了
検索エンジンサービスの大手、「オッド・アイ」。その創始者のブルーノ・マーニーの下には、あらゆる情報が集められる。
そのビッグデータから新しいビジネスに繋げようとするブルーノ。
人工血液や気象を操る人工衛星が、末端の生活貧困者の下にまでマネーをもたらす。
しかし、もしくは死か。
こっそりとしかける実行犯の様子などは緊張感があっておもしろいのに、全体を見るととてもつまらない。
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2015年10月06日 読了
両親を救うために先を急ぐ劉欣。後を追いつつ治療もする王弁と僕僕。だが、その途中で王弁は不治の病を得たタシという少女と出会う。病の理由がわからず悩む王弁と、それを見守る僕僕。
旅の仲間の幾人かと別れ、また静かな旅路となるかと思いきや、以前の様子とは全く違う。なんだか僕僕の魅力があまり語られず、王弁も普通の悩める青年となってしまって物足りない。
そして劉欣の戦いは山場となる割にあっさりと決着がついた。
むしろ王弁の治療よりそちらを軸に置いてほしかった。
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2015年10月03日 読了
残業をすれば会社も従業員も税金をとられるという「残業税」が導入され、10年ほどたった。
残業税調査官・矢島と労働基準監督官・西川がコンビを組み、悪質な荷重労働や税金逃れに挑む。
思い切った税制度がだ、これはこれでおもしろい。
働き方を考えるのが流行りの今、仕事が趣味という人の意見も聞いてみたいと思う。
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2015年10月03日 読了
マツリカ達が成し遂げた三国円卓会議から一両年後、ニザマとアルデシュの間にある湾岸地域では、今やどちらからも独立していわば自治州として孤立していた。
そこへ、ニザマからの逃亡をもくろむ地方官僚の姫君ユシャッバが、山の民である剛力を案内人にやってくる。
今回はマツリカの活躍はあまりない。
湾岸で地下に暮らす子供たちと、剛力や近衛の活躍がメインとなる。なにより前作で腕を切られた双子座のヴァーシャが頼もしい。
隠されたニザマの跡継ぎとキリヒト達の活躍はまだ先のこととなるのか。
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2015年09月28日 読了
刑事になって生まれた町に戻ってきた若者や、隠居の怪盗紳士が住む花咲小路商店街。今回は、いじめが原因で高校を辞めて、2丁目で花屋を営む花乃子さんのもとに居候することになった十代の”めい”。
相変わらずの優しい人たち。傷ついてなお優しい人たちに囲まれ、やがてめいも人を繋げる。
この人の本は、確かに始めは穏やかで優しい気持ちになれる。でもこの口調で何度も読んでいると、しだいになんだか慇懃無礼に上から目線でじっくりなだめられているような気分になってきて嫌悪感がわいてきた。
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2015年09月26日 読了
神田明神下の長屋に住む通いの摺師・安次郎は、その技の巧みさから、名指しで仕事がくるほどであった。
寡黙な安次郎の弟子・直助はお調子者で、彼が聞き集めてくる噂、兄弟の揉め事や色恋の悩みなどを放っておけずに話を聞く。
自分の仕事に絡め、人を説得するわけではなく技を見せながら、語らず悟らせる。
さっくり読めて後味も良い。
色んな事がすべて解決するわけではないところが妙に納得する。
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2015年09月26日 読了
「キリヒト」としての使命が明らかになった後も、二人だけの指話でさらに絆が深まるマツリカとキリヒト。
そして国の情勢が戦へと傾いていきそうになる時、マツリカは、唯一の言葉である左手を封じられる。
一の谷を守るため、また左手を取り戻すため、周辺国への土産を手にして敵国へ乗り込むマツリカ。
上巻よりも量があったのに、少しも苦にならない。
大冒険となる下巻はスピード感が増し、読み応えたっぷり。
小休止的に入っていた魔導書などの禁書に関する講義シーンが印象的で、納得したり苦笑いしたりと、本に関する興味が増した。
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2015年09月22日 読了
ニューヨークに住むシエラは、母との確執に苦しみ、唯一の友人であるアナベルも交通事故で失ってしまっていた。
見知らぬ人のふとした言葉にさえ涙が流れるような日々をすごしていたシエラに、道端の老婆からトルコ石を渡される。
そして見知らぬ世界で、「石の司」として世界を救う使命を与えられる。
ある日突然見いだされ、大きな力がその手にあり、代わりのない人材として周りからは慕われ、たった一人の愛する人を得、大仕事をやりとげて英雄となる。
子供向けだったのか。
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