COVERED M博士の島


2014年06月04日 読了
 「全身整形に抵抗のない二十代から三十代の男性を急募」
そんな治験モニタに応募した、人生に絶望していた主人公のアキラ。
社会から隔離された島にたどり着き、全身整形を受けながら女性二人とのコミュニケーションを取ることが仕事。

 孤独・閉鎖ミステリ。
独自の美意識を実現するために集められた男女にはどんな秘密があるのか。
 最近はやりの「イヤミス」の部類なのかな。
でも、作者が「黒猫シリーズ」の人だとは最後まで読んでもつながらないほど作風が違う。
拓未 司?中山七里?湊かなえ?そんな名前が浮かんでくる。

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迎え猫 古道具屋 皆塵堂


2014年06月03日 読了
 相変わらず物が多くて汚い古道具屋の周りでは、幽霊の話が次々と出てくる。
魚屋・巳之助の知り合いのところでは二人も首をくくるものが出、肝試しに行った家では亡くなった爺さんがついて来たり、もらった観音様の夢を見ると必ず次の日に怪我をする男がいたり。
 そしてそれらの話の結末では必ず猫がついてきた。

 猫と水が大嫌いで幽霊が見えるという太一郎には地獄のようだが、想像すると微笑ましい光景ばかり。
あちこちの幽霊も、皆塵堂に集う者たちも最後には癒されて終わる。

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水族館の殺人


2014年05月31日 読了
 夏休み、新聞部の取材で訪れた水族館。
サメの水槽の前で取材中、落ちてきた飼育員がサメに食われるという驚愕のシーンに立ち会うこととなった。

 殺人だということははっきりしているのに、犯人もその動機もわからない。
刑事の仙堂と袴田は仕方なく柚乃へと連絡を取った。ダメ人間の天馬を連れてくるようにと。。。

 犯人が最後まで想像できないのは1作目もそうだったので、ミステリとして充分面白かった。
あっという間に自信満々でミスなく解いてしまう探偵など面白くもないが、天馬は自信はあるのに見落としたり勘違いしたりしていて、その狼狽えぶりが見どころ。

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体育館の殺人


2014年05月31日 読了
 第22回鮎川哲也賞受賞作。
 放送部部長が何者かに殺害された。そこは旧体育館の壇上で、周りの目や鍵など、いわゆる密室だった。
 憧れの先輩が犯人にされそうだと知り、柚乃は学内随一の天才・裏染天馬に真相の解明を頼む。

 頭脳以外はダメ人間の伝馬とのやりとりが面白い。
推理は可能性を全部取り出してからひとつづつ潰していくという方法でミステリとして王道の方法だけど、可能性はもっとあると思わせてしまうところが少し甘い。

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糸車


2014年05月26日 読了
 蝦夷松前藩の家老の妻だった絹。
夫が藩内のいざこざで死に、息子は行方知れずになったと聞き、単身深川へやってきた。
行商をしながら息子を探す絹。

 生活のためにあちこちに出入りし、顔見知りも友もできて3年も経った頃、やっと息子の手がかりをつかむ。

 女の生き様。
心を許せる友との語らいや、静かに育ってきた愛情。
それらが息子と出会えた後どうなるのか。不思議な縁が絹を動かす。

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風ヶ丘五十円玉祭りの謎


2014年05月23日 読了
 お祭りの屋台のお釣りが全部五十円玉だったことに違和感を感じた柚乃。
学内一変な名探偵と一緒にその謎を探り始めたが。。。

 戻されない学食の食器、部室から締め出される後輩、演劇部の先輩が残した日記、割られた花瓶。
 天才・裏染天馬が日常の謎を解く。
 
 シリーズ3作目。1,2作を読んでいなくてもすんなりと読めた。
天馬は魅力的なキャラクターかもしれないが、謎解きはちょっとくどい。

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GOSICKsIV‐ゴシックエス・冬のサクリファイス‐


2014年05月21日 読了
 雪が降り積もる学園で、年に一度の大騒ぎ「リビング・チェス」が行われる今日。
その学校行事にやってきたのは、ヴィクトリカの兄のグレヴィール。そしてグレヴィールの初恋の相手である町の警視総監の妻。

 学園の喧騒から離れたところで、ヴィクトリカは一弥に、懐かしい事件の数々を語り始める。
白で覆われた世界で静かに語るヴィクトリカの、ビスクドールの様な姿が目に浮かぶ。
グレヴィールの髪形の所以なんかも語られる。
主役になりそうな一大イベントが脇役となっているからか、賑わいから離れたところの静けさが引き立って心地よい。

GOSICKsIII―ゴシックエス・秋の花の思い出―


2014年05月19日 読了
 秋、大きな陰謀に巻き込まれ、やっとのことで学園に戻ってきた一弥とヴィクトリカ。
疲れが出たのか熱を出して寝込むヴィクトリカのところへは、今日も一弥が本と花をもって訪れていた。

 わずかな休息の日。
穏やかな学園での毎日は、一弥の持ってくる本によって小さな謎となる。
本のなかの人物たちが語る行間から、真実と悲しみや幸せを見つけるヴィクトリカ。
微笑ましく、静かに読書に浸るには最適。

深紅の碑文 (下)


2014年05月16日 読了
 陸の民と海の民の和平のために、パンディオンの理事長・青澄は休まず話し合いを続ける。
支援団体とラブカ、宇宙開発、それぞれの団体の思いが少しも近づくことのないまま、ラブカのリーダーは死に、アニスは身を隠し、マキーリ号の打ち上げは延期になる。

 タイトルも、目次の後の宇宙船の図のこともすっかり忘れていたせいで、<大異変>の事ばかり考えてしまっていたけど、本来の軸はそうじゃなかったことに読み終わってから気づいた。思いのほか青澄に感情移入していたのかもしれない。

深紅の碑文 (上)


2014年05月14日 読了
 25世紀、陸地の大部分が水没した世界。
少ない物資を奪い合う人間は、陸地に生きる民と、生物船<魚舟>と共に海で暮らす民とに分かれた。
そしてさらに地球すら危機にあるという発表がなされ、人々は【その日】に恐怖し、さらに物資を蓄え始める。

 明らかに枝分かれして進化した2種の人間が、言葉は通じるが故に衝突する。
物語の世界に入り込めるまでは理解できない言葉も多く戸惑うが、その後は夢中であっという間に読んでしまった。
ただ、ザフィールの人格の変化は不自然。環境のせいというには違和感がありすぎた。
これには前作があるらしいのでそちらも気になる。