2015年06月11日 読了
商人とすら顔をあわせずに売り買いをし、地図にも載ってない。
そんな村で生まれた「さざなみ」は、村の滅亡を悟った村人たちに救いの知恵を探してくるようにと村を出された。
旅に出たさざなみは町に出、父親の家族や許嫁、男勝りな王女と出会い、自分の生きる意味を知る。
隠れた村には秘密があるのだが、さざなみが主人公だと思っていた物語は途中で意味を変える。ほんの数行で。
淡々と語られるために特別な感情移入がなく、そのせいか遠い異国の昔話のようで不思議な魅力があった。
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