2017年03月28日 読了
江戸時代、あちこちに作られた御薬園の一つ、京都の鷹ヶ峰御薬園。
幼い頃そこへ預けられ、育った女薬師・元岡真葛は、薬草を通じて身体だけでなく心をも病む人々を解きほぐしていく。
薬問屋の主が買い付けから戻ってからの様子がおかしい、まだ少女のような子が懐妊したと言ってやってきたり、自分を認めなかった実家への思いなど、ただ病を治すだけではなく、患者の心に寄り添うことで気持ちも治そうとする主人公。
こちらは京都の御薬園だが、梶よう子の『柿のへた』は江戸の御薬園が舞台で、こちらにも小石川薬園の名前も出てきてどちらの話か混乱するが、ますます薬園に興味が出てきた。
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