2019年09月24日 読了
とある私立の女子高には、もう誰も管理する人のいない一角がある。
そこは様々な植物が植えられていたが、かつてはたった一人の生徒によって管理されていた。
女子高という、ある意味幻想的な世界の、少女たちと植物の語らい。
悲しい出来事が多く起こるのに、少女と植物にのみ重点をおいているせいで、どこまでも現実味がない世界。
そして過去の出来事という思い出にまで入り込み、ますます夢の中のよう。
男と大人は遺物だというはっきりとした意志が見える。
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読書と編み物の記録