ミレニアム 6 上: 死すべき女


 ストックホルムの公園で死んだ男は、黒ずんだ頬に、何本か欠けた指、そして真夏にもかかわらずダウンジャケットを着ていた。
そして妙なことに、ポケットにミカエルの電話番号が書かれたメモが入っていた。
リスベットにも協力を頼み、ミカエルは男のことを調べ始める。
珍しい遺伝子を持った家系であること、かつて国防大臣と交流があったらしいこと、欠けた指について。
妹を追うリスベットと、死んだホームレスを追うミカエルは、どこで出会うのか。

 今回はミカエルもリスベットも疲労困憊。
疲れきっているのに休むことをせず、取りつかれたように情報を吸い上げる。
さらに妹のカミラの様子も伝わって、緊迫感が強まってくる。
新3部作の中では一番興味をそそられた。
そしてもう一つの気がかりは、共同経営者のエリカの離婚話。
ハリエットも出てこなくなり、ミカエルの近くに来る女性たちは入れ替わっても行くけど、エリカだけは変わってほしくない。

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